winter's scarecrow

木目

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電気が各家庭に普及する以前、行灯やロウソクの灯りのなかでの食卓、よりこころ華やかに食するための絢爛な漆のうつわや、絵付や染付の磁器のうつわが好まれ、宴席や食卓に色を放ったのかもしれない。

古の日本家屋の質素で仄暗い空間で映えるように作られていた伝統的な艶やかさをもつ輪島塗の数々。


輪島塗の塗師(ぬし)、赤木明登さんの " 風の皿 " と名付けられた八寸の漆器の皿。

ものであるはずのうつわが生命を吹き込まれ沈思黙考。

従来の輪島塗から一線を画し、普段使いの漆器をプロデュースしている。


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東京での雑誌編集者を辞め、経験ゼロの漆の世界へ飛び込んだ赤木さん。
「(バブル景気のころ)仕事は面白かったし、給料もビックリするほどもらえました。美味しいものを食べ、刺激的な人たちと出会い、旅もしました。 しかし毎日が充実していたのに本当にやりたいことがわからなかったんです」

現代の生活空間のなかでツヤを抑え、慎ましやかに映える赤木さんの漆器。


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たまには味噌田楽で一杯。

左から、高野豆腐、麩、筍、茄子。 甘めの白味噌、抹茶風味の味噌田楽、今、これを書きながら日本酒「加賀鳶」をちみちみと呑み、田楽をつまんでいる。

雪の東京、寒かった~。 
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by w-scarecrow | 2015-01-30 20:06 | 食 + うつわ | Comments(2)
Commented by mimo720 at 2015-02-08 18:27
木目が美しい漆器ですね。
落ち着いた色も素敵です。
赤木明登さん、私の憧れの石川県の方なんですね~。
ますます石川に行きたくなりました。
このお皿で、田楽なんて素敵!!
とっても美味しそうですね~。
Commented by w-scarecrow at 2015-02-11 23:18 x
菜さん、コメント今、気づきました。
キラキラ、キンキン、漆のうつわのイメージがあり、興味がわかなかったのですが、伝統を踏まえつつ「用」のうつわを作っている作家さんが数多くいます。
木の生命観を感じられるうつわっていいですよね。