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winter's scarecrow

くりかえし

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「天才とは 1% のひらめきと 99% の努力である」トーマス・エジソンの有名な言葉、確かに。
1% の努力と社会の役には全く立たない悪戯心のひらめきが 99% の自分を振り返る。

物を作る職人でも日々、伝統と経験値での繰り返しの作業。 アスリートでも日々、基本の繰り返し。
これができない。

今日は病院での検診の日。 採血室では4人の看護士が次々と患者の血液を無表情で採血してゆく。
チャプリンの映画 ” モダンタイムス " の一場面のよう。

私がもしこの仕事に就いたら採血中に「やばっ」とか「うそっ!」とか、ゆうべの飲み会の会話を思い出してニコッと笑みを浮かべてみたり、あんな鉄仮面に徹することはできない。
集中力がないのかもしれない。

男子高出身者の落とし穴、大学受験のとき前の席に座った受験生の女子が何度も髪を掻き上げる仕草に魂を奪われ、仄かな女子高生のいい香りにやっつけられ、一浪した。
羞恥心がないのかもしれない。

一浪してミッション系大学の英米文学科に入った。30数名のクラスに男子はたった7人!
「Wさんはどっからですか?東北ですか?北海道ですか?」東北訛りの女子に聞かれた。牧草の匂いがすると言われた。

虫捕りもあまりしたことはない、勿論、北海道の原野でルアーフィッシングもしたことはない、魚釣りは縁日の金魚すくいしか経験はない。
乗馬の経験は東急東横店の屋上でしか乗ったことがない。

東北訛りの抜けない子はやがてバリバリの標準語になり、バブルの街へと消えていった。
牧草の匂いのする男は・・・いまだどこの寺社で御朱印帳を手にいれるか迷っている。
by w-scarecrow | 2014-11-12 19:05 | そのほか