winter's scarecrow

おかあさんのかげ

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母の日。

時折想うことがある、母は親父のかみさんだったんだ。 

私たち兄弟が生まれてから、二人きりで外出したのはたった一度だけだったらしい。
母を眺めながらの家での晩酌、それが親父の至福のときだった。


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          " ゆうがた おかあさんと市場へいった
          かげが二つできた 
          ぼくはお母さんのかげだけ ふまないで歩いた
          だってお母さんがだいじだから かげまでふまないんだ "


七歳の男の子が書いた詩が新聞に掲載されていた。


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小学校3年生のときに、白金北里通りの履物屋で五百円の下駄を買い母にプレゼントした。
郵便ポストの形をした赤い陶器の貯金箱を割った。

6年生のときはジャガイモを輪切りにしたポテトフライを作って食べてもらった。 「おいしい」と褒められた。


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先週の寒かった火曜日、バスに乗って実家へ。

「何か買っていくものない?」 「ない・・・」 いつものやりとり。

母は揚げものが大好き、胃の調子が悪いというので母には昼飯にと、おこわ弁当、私は天丼弁当。

母におこわ弁当を出したら、そっちの方がいいと天丼弁当を美味しそうに食べだした。 まだ元気だ。

部屋の隅には先月、10日間居候させてもらったときの洗濯済みの私の衣類が同じ大きさに、シワもなくキッチリと積み上げられていた。
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by w-scarecrow | 2014-05-11 13:17 | そのほか | Comments(2)
Commented by mother-of-pearl at 2014-05-12 01:04
7歳の男の子の詩。
子供たちの健気な思いが伝わり、胸が熱くなりました。
・・・花屋さんのカーネーションの異常な高値が可哀想で
我が家では私はカーネーションは余り好きではない、
と思ってもらっていました。

お母様と穏やかな時間を過ごされて、良かったですね。
Commented by w-scarecrow at 2014-05-13 09:29 x
mother-of-pearlさん、
7歳の子の詩、情景が浮かんできて素敵な詩ですよね。
おかあさんとの買い物、はぐれないように歩幅をいつもより大きくして、手を繋ぐのは恥ずかしいから買い物籠の端を掴んで歩いてく。
カーネーション以外の花でもいいですよね。
土用にみんなで鰻を食べなくても、夏を乗り切れますもね。
老母から、いつも元気をもらっています。