カニサレスを聴きながら ♪
先週に見たイチョウの葉はまだ薄緑も残っていたが、昨日、早朝に歩いた代々木公園のイチョウは色を変え見事な辛子色の葉を落としていた。
実家の老母は今年に入って、長年教えていた舞踊の稽古を辞めた。 教え子さんたちも高齢になり入退院を繰り返したり、痴呆になってしまったり、亡くなったりで辞める決心がついたみたいだ。
実家からすぐの白金台へとのぼる長い坂道はイチョウ並木がつづいている。 数年前までは母はギンナンを拾いに毎年「腰が痛くなる」と言いながら出かけていた。
先月、病と闘っている孫から「また、おばあちゃんがとってきたギンナンが食べたい」と言われ、出無精になっていた母の背中を姪っ子がそっと押してくれた。
母はいっぱいとってきたギンナンを日々、天日に干していた。 「お前も持っていくかい?」「いいよ、J子(姪)が愉しみにしているんだから」
10年前くらいに母と姪っ子が温泉卓球をして、母が当時20代の姪っ子を負かしたらしい。
「おばあちゃん、来年またピンポンを一緒にやるんだからね!」と姪からの果し状。
今週、母に電話をしたら「30分くらいかけて恵比寿ガーデンプレースまで行ってきたよ、往復1時間」
私の足で往復12~3分くらいの距離。
「すごいじゃん、ギンナン拾いもしたし、来年ピンポンできるね」 「どうだかねっ」と少し自信あり気に話していた。
そんなたわいもない会話に私も元気づけられた。
朝の陽差しのなかで、スペインのギタリスト、カニサレス(Juan Manuel Canizares) を聴きまどろんでいたら、前々からほしかった家庭用精米機が届いた。
庄内のつや姫の玄米は昨日届いたので今晩は精米したてのご飯が食べられる。 やったぁ!
by w-scarecrow
| 2013-12-07 10:36
| 散歩