winter's scarecrow

the way we were

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気温21℃の土曜日、渋谷の街へ。 スーパーマンの青地にのマークが入ったバンドエイドを探しに東急ハンズへ。


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公園通りをのぼったところにある東武ホテル、私が高校2年生の時にはそこにレストラン・喫茶チェーンの" ジロー " があった。

蝶ネクタイを締めて16歳の私がフロアーを廻っていた。 同じ職場で生活に汲々とした20代後半の劇団員の先輩がいた。
当時、公園道りに一軒だけあった珈琲屋さんでその人にコーヒーをご馳走になった。
「w くんはどんな詩が好き?」 「・・・吉田拓郎」
「”ふるさとの訛りなくせし友と居てモカ珈琲はかくまで苦し” という歌があるんだよ。あの石川啄木の”ふるさとの訛り懐かし停車場の・・・” 良く言えば寺山修司の同じ岩木山をめでた人へのオマージュ・・・・・・」

当時の団塊の世代の芸術論、文化論は句読点がなくて長~く、面倒臭かった。
でも私の時給より高かったモカ珈琲を2、3度ご馳走してくれた。  

” ふるさとの訛りなくせし友と居てフリャードチキンかくまで旨し "

きんさん、ぎんさんがインタビューアに「好物はなんですか?」と訊かれたときに、まな・かなのように「フリャードチキン」とハモって答えていた。

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珈琲屋の私の横で先輩の寺山修司の話を聞きながら、「w くん、お砂糖幾つ入れる?」
「ブラックで飲むから・・」 「また、大人ぶっちゃって・・」と世話女房みたいな立ち振る舞いをする同じ16歳、バイト仲間のR がいた。

バレンタインデーにチョコをくれ「一緒に食べよう!」と、バイトが終わった夜11時過ぎに暗闇の代々木第2体育館の横で地べたに座り R のくれたチョコを一緒に食べた。
ウイスキーボンボンだった。 ほろ酔い気分のR の腕を抱え渋谷駅まで送ったことがあった、それ以来の・・・。

長澤まさみ似のR。 朝は通学路が同じ井の頭線だったので「7:40渋谷駅改札前」が定番の待ち合わせ。
都立の商業高のR 。オーソドックスな白と紺のセーラー服。 それがすごく、眩しく、ドキッとした。
バレンタインデーから夏休みがくるまで、週2,3度お弁当を持ってきてくれた。
同じ色形の弁当箱、「w くんは砂糖の入った玉子焼きは嫌いだからと言ってあるから」
「うそっ、お母さんが弁当・・・!?」
「タコ・ウィンナーはわたしがちゃんと作ってるよ!」

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そんなセピア色の街を想い返しながら、スーパーマンのバンドエイドを探し小物屋を覗いてみたりした。

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           ” 煙草くさき国語教師が言うときに明日という語は最もかなし” 寺山修司
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by w-scarecrow | 2013-02-05 03:12 | 散歩 | Comments(8)
Commented by del at 2013-02-05 23:58 x
青春ですね〜 いいないいな〜

バレンタインデーの思い出は。。。小学生の時
放課後体育館裏に呼ばれ、好きじゃない女の子から
もらったというチョコレートを一緒に食べようと
言われ ムシャムシャ食べたこと・・

中学生になって 自分も好きな人ができると
心ないことをしたなと思って、その後も時折
後悔とともに思い出します。

"幾山河越えさり行かば寂しさのはてなむ国ぞ今日も旅ゆく"

こんな歌を愛唱していた時もありました。
今も嫌いではないですが もうあの頃の自意識の
塊みたいな自分はいなくなりました。

牧水はお酒のうたが多いですよね。
下戸のわたしはちょっと憧れたものでした。

バンドエイド見つけられて その日もオレンジでしたか?
Commented by HAL at 2013-02-06 01:16 x
スーパーマンのバンドエイド?って思い、検索したら真っ先にかかしさんのブログ。
指に貼るだけでヒーローになりそうですね。
コミさんといい、寺山修二といい、何だか同世代のような匂いがします。(笑
未だデザインを学ぶ学生だった頃、天井桟敷の「身毒丸」のポスターを何処かで見かけ
何だか凄い人たちがアングラなことをやってるなあと思った記憶があります。

二十才 僕は五月に誕生した
僕は木の葉をふみ若い樹木たちをよんでみる
いまこそ時 僕は僕の季節の入り口で
はにかみながら鳥たちへ手をあげてみる
二十才 僕は五月に誕生した

寺山さんのさわやか系のこの詩が好きです。
Commented by w- scarecrow at 2013-02-06 21:47 x
del さん、こんばんは。
♪ 下駄を鳴らして奴がくる 腰に手ぬぐいぶらさげて♪ 
かまやつの歌に出てきそうな・・・腰に大徳利ばらさげて山河を渡り歩いているようなイメージを持っていたのですが、下戸さんですか?!うそっ!

体育館の裏というとファーストキスの定番ですがバレンタインチョコだったんですね。
当時はストロベリーチョコをもらうとすごく嬉しかったですね。
憧れの子から2/14当日、「w くん!」と呼ばれるとドキッとしました。「奥村先輩にこれ渡してくれない・・」
牧水の宮崎の生家での撮影をしたとき、ひどい二日酔いで土間の横で寝ていたことがあります。
津々浦々旅をして、わらじを脱いだ旅籠に出戻りの綺麗な娘さんがいて・・牧水でなくそんな寅さんの旅もいいですね。
チャンバラ好きのdel さん、ご主人へのチョコはご印籠に入ったチョコがいいですね。
もしかしたら水戸あたりで売ってそうですね。
Commented by w- scarecrow at 2013-02-06 22:05 x
HAL さん、こんばんは。
寺山修司の ” われに五月を ” 、響きました。
没後に寺山さんへのオマージュの本が出版され表紙を捲ると、

" 五月に咲いた花だったのに 散ったのも五月でした 母。”
というお母さんからの二行の追悼文が載っていました。

天井桟敷の奇妙な小屋が並木橋にできたときバスの窓から毎回眺めていました。

スーパーマンのバンドエイド、貼っていた人を見たことがあって「いいな~」と感激し、もし花粉の飛散するこの時期にスーパーマン柄のマスクも欲しいなと思っています。
どっかで売ってないですかね。
Commented by hayatedani at 2013-02-06 22:41
The way we were
Rレッドフォードとバーバラ・ストライサンドの映画「追憶」を思いだします
当時付き合っていた 女の子と渋谷の映画館で見ました
バーバラストライサンドのテーマ曲が耳に残ります
ところで 白バイの写真は臨場感のある良い写真ですね
世の中で嫌いなものベスト5に入る白バイですが
こうやって写真で見ると…
やっぱり大嫌いです
Commented by w- scarecrow at 2013-02-06 23:08 x
hayatedani さん、こんばんは。
オールド・ノリタケにはまって以来、陶芸作品がぐっと変わってきましたね。
新作のCup もいいですね。ミニ版のピッチャーもあるといいですよね。
そう!「追憶」。直訳のタイトルでした。
一緒に観に行った女の子はhayatedani さんの好きな北川景子っぽい子だったのかな?

熊本県人がよく「よかばい」と「ばい」と「たい」を語尾につけるのですが、白いものを見せて「これ、なに色?」と訊いたとき、「白バイ」と言うのかな・・?
嫌いなもベスト5のあと4つはなんなんだろう?
Commented by del at 2013-02-11 13:09 x
牧水は確か肝硬変か何かで。。。あやからないでくださいね。

腰に大徳利いいですねぇ。下戸でも憧れは飲んだくれのイメージのなぎら健壱さん。でもそれは"素敵"と憧れるのではなく、あんな人になりたいなぁという気持ちです。

ん〜 容姿は既に近いものがあるかもしれません。ひげはないですが

今はストロベリーチョコからお好みが変わりましたか?
パンケーキもおいしそうですね!
Commented by w- scarecrow at 2013-02-12 21:48 x
del さん、こんばにゃあ。
今、コメント気が付きました。遅くなりました。
呑んだくれの牧水は東京・茗荷谷に住んでいた啄木に薬代としてなけなしのお金を渡します。
そう!その日向の穏やかな地に育った牧水はdel さんか、なぎらさんと同じ系譜です。古今亭志ん生みたいな人です。

林家三平一家と、まるで××です。

啄木、中原中也、尾崎豊、del さんも僕もちゃんとおひねりを渡していたかもしれません。
あの薄いストロベリーチョコ、今でもあるのかな? 初恋の味でした。