winter's scarecrow

Bridge over Troubled Water

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アメリカの小説 "ライ麦畑でつかまえて" の主人公のホールデンみたく、違う場所で生きたい思った。

大好きな父母、目いっぱいの想いを注いでくれていた。 3人の優しい兄たち、中学へ入ったら母親代わりの姉が嫁いでいった。
家出をする理由なんか少しもない・・・でも、このままではいけないと。

調布リトルに入ってプロ野球選手になりたかったが、そんな夢も儚く、日曜の早朝は父と一緒に TV の時事放談を見ていた。

TV ではベトナム戦争が泥沼化されている映像が映し出されている。 沢田教一という従軍カメラマンが撮った河を渡る老婆と娘の写真に心動かされた。

ボクもカメラマンになって戦地に行こうと決めた。 UPIやBBC に入社しよう。

初めて塾に行こうと思い、父母に内緒で代々木ゼミの冬季講習のパンフレットをもらいに行った。
その帰り、渋谷駅に着いて246沿いは大勢の機動隊と学生たちがぶつかりあっていた。

真っ直ぐ家に帰りたくなく、心の震えを抑えようとハチ公前の信号を渡るとき、街頭スピーカーからサイモン&ガーファンクルの ♪ 明日にかける橋 ♪ が高々と流れていた。

When you're weary felling small
When tears are in your eyes, I will dry them all.


信号待ちの横で帽子を被った素の渥美清さんがいた。 スタスタと速足に歩く渥美さんの姿がずっと心に残っていた。

今、ハチ公の交差点をそんな憧憬も忘れ歩いている。ヘッドホーンからは柴田淳の 缶ビール ♪(youtubeへ)が流れている。
by w-scarecrow | 2012-08-30 00:44 | my back pages | Comments(8)
Commented by mother-of-pearl at 2012-08-30 13:55
心に沁みました。
あの頃と変わらぬ不器用さで、今も生きている自分が映し出されました。

でも、あの頃は、思いもしなかった空の色も見たのだから、

もう一度深呼吸して、今の私でいよう、と
思わせて頂きました。

ありがとう。

夏の終わりに、自分を取り戻せました。
Commented by hayatedani at 2012-08-30 23:54
サリンジャーを読んで
新聞やTVでベトナムの惨状を見て
代ゼミに通って
そしてS&Gの明日にかける橋のアルバムを聴きまくって

そんな昔の日常を思い出しました
scarecrow さんの文章を読んで

ただし 近所で芸能人に出会うことは無かったなぁ
そこがscarecrow さんとの大きな違い
Commented by w- scarecrow at 2012-09-01 01:12 x
mother-of-peals さん、
歌詞の中に♪僕は僕らしく・・♪ とあるのですが、僕ってなんだろう?と常々、想います。
空なんて見上げたことがなかった時代、今はホンワカ雲を眺めています。
あの尖がっいた時の雲も、同じ形をしていたんだろうな。
 
Commented by kurota at 2012-09-01 11:40 x
同じような時代、私はジャーナリストになって戦場に行きたいと思っていましたよ。タス通信とか ロイターとか。小学校の卒業アルバムに書いた「海外特派員になりたい!」という題の作文が今でも残っています。
どこでどう道を誤ったんだろう???っておもいます(笑)サリンジャーは高校の時読んで衝撃を受けました。今だったら発行できないような「禁止用語」ばんばん出てきますよね!大人になって村上春樹の翻訳で出た物を読みましたが なんかかったるい表現ばかりでがっかりでした。
Commented by w- scarecrow at 2012-09-01 21:20 x
hayatedani さん、やっとひと雨がきましたね。
生き返っています。
アルバイトの給料日にレコード屋へ行くのが愉しみ。
レコード代って昔から殆ど変っていないんですね。
自給300~400円のレコード一枚は高価でしたよね。

渥美清さんは2度、街ですれ違ったことがあります。トレンチコート姿が恰好よかった!
Commented by w- scarecrow at 2012-09-01 21:29 x
kurota さんもそうでしたか・・。
沢田教一、「ライカでグッとバイ」の一ノ瀬泰造、憧れました。
小学校の卒業アルバムだと女の子はお花屋さん、ケーキ屋さん、保母さんが多いと思うのですが、ちゃんとそのころから方向性を持っていたんですね。
もしかしたら、♪私 待つわ♪ を岡村孝子とkurota さんが一緒に歌っていたかもしれないですね。
広くなったキッチン、どうですか?
Commented by at 2012-09-02 14:56 x
なんとなくタイトルを知っていた「ライ麦畑でつかまえて」を大学生の時に読みました。でも、かわいらしいタイトルからはちょっと想像もできなかった内容にに驚いたことを記憶しています。
ホールデンはどんな大人になったんだろう?崖から落ちそうになる子どもたちを救ってあげられたのかな~。。。

柴田淳さん、嵐の二宮くんが彼女の「夢」を歌っていたので、知っていました^m^
柴田さんのこの曲を聞いて、嵐の「僕が僕のすべて」を思い出しました。私の大好きな曲です。この間、カラオケで自分で歌って、自分で泣いてしまいました。(゚m゚*)プッ

Commented by w- scarecrow at 2012-09-02 23:36 x
菜さん、今はあまり聴かなくなった柴田淳、
ズキンと来すぎて・・正対できなくて・・・すごく女性的な詩なんだと想います。
へんなとこでズキズキと響いてしまいます。
と、言いながら呑んだ後、聴いてしまいます。
二宮くん、歌っていたんですね。 うちの母が少しばかり好きな二宮くん。
フィービーみたいな妹がほしかったですね。