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winter's scarecrow

いつもの黄昏

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下北沢南口にあるキャッシュ・オン・デリバリーの飲み屋、店で買った100円チケットでも払える。
若者たちで賑わう表通りから、少し外れると30代以上のオジサンたちが心休める飲み屋が何軒かある。

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陽が長くなったせいか6時過ぎてもた黄昏ず、少しばかりの後ろめたさでビールを呑んでいる。
1930~40年代の Big Band Jazz が店内に流れ、後ろ向きな気分に浸る心地良さ。

暖簾の向こうに黒、黒、黒の就活ルックに身を包んだ新入社員の塊が通り過ぎてゆく。
彼女たちには全く非はないが、同じ服を着た集団を見ると文革時代の中国や平壌の巨大競技場に集まった人々の姿と重なってしまう。
”洋服の青山 ” 現象。 人民服みたいだ。

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こんな空き地にもCafe がある。 貨物車両の中で呑むのかな・・?

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いつもの和風な飲み屋へ。
70歳になる親爺さんは東京弁そのままの喧嘩口調の喋り方だが顔に似合わず心優しい。

テーブル席から30代後半のサラーリーマンの会話が聞こえてくる。

テーマはパンダの妊娠。
想い浮かべた脚本どおりの会話が聞こえる。

「パンダの発情は年にたった3日しかないんだってよ」
「一年中、発情しているお前がパンダに生まれ変ったらどうなるんだろう?中国の何とか省の山の中にキャバクラもないしな」

多分、日本中のオジサンたちの300万人くらいは、飲み屋でパンダの話をしていると想う。


地井さんが死んだ。 俳優座養成所華の15期生の原田芳雄、太地喜和子、戦中生まれの骨太の役者さんたちが去っていく。
by w-scarecrow | 2012-06-30 20:48 | 散歩