winter's scarecrow

雨に泣いてる・・・

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横浜元町から麦田トンネルを抜けると、そこはアメリカだった。
本牧にあった米軍居留地エリア1、エリア2。
きれいに刈られた芝生にカラフルなアメリカンハウス。 フェンスの向こうのアメリカ。

本牧埠頭の手前の小港界隈にはアメリカの田舎町を想わせるようなネオンチューブのBar が並んでいた。
プールバーの走りだというトロピカルな雰囲気の『アロハカフェ』、映画の撮影で二日間、閉店から開店までの時間を使わせてもらった。
根津甚八さんの履いていた私物のコンバースのハイカットの色が市販のクリーム色ではなく、薄くブルーがかったライトグレーに近い色で恰好よかった。
「新品のジーンズを買ってきたときに、コンバースと一緒に水に浸けておくとこんな色になるんだよ」と根津さんが教えてくれた。
もちろん私も根津さんと同じ色合いのコンバースを履くことにした。

エリア1の近くにステーキハウスがあった。 値段の表記はドル。 訊いてみると円でもOK 。
New York Cut Steak と T-Bone Steak, 響きの良さからN.Y.Cut 。
こんなに大きくて旨いステーキを食べたのは初めて。 それからも何度かこのフェンス横の店に通った。

横浜・山下町で中国、台湾を味わい、山手でヨーロッパを感じ、本牧でアメリカに浸った。

カラオケに行って、始めに歌うのは柳ジョージ & レイニーウッドの 青い瞳のステラ、1962 夏
横浜で生まれ育ち、フェンスの向こうのアメリカに憧れ、反目した彼らの時代。 

私たちの時代は、坂道をゆっくりと下っていく大国アメリカの姿を目の当たりにしてきた。
強いアメリカではなく、悩めるアメリカ、そんな混迷した時代の中でも底力があったアメリカン・カルチャー。

東京は朝から強い風に散らされた雨が降っている。
柳ジョージがロンドンで見た、雨に濡れた美しい樹々、その強い印象からレイニーウッドと名付けたらしい。
素敵な曲の数々をありがとうございました! weeping in the rain.
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by w-scarecrow | 2011-10-15 10:23 | my back pages | Comments(8)
Commented by sumi at 2011-10-17 04:58 x
根津甚八さんはいい男ですよね。
最近映画で見かけることがないのですが・・・
いいな・・仕事でご一緒できたんだ。
コンバースは持ってないけど・・ジーンズ買って染めて
みようかと一瞬だけ思いました。



Commented by del at 2011-10-17 10:15 x
柳ジョージさん、わたし自身はあまりきいたことがなかったのですが、少し年上の男性に何人か熱烈なファンがいて、何度かきいたことがあります。元の歌はわからないものの どの方からも"とっても好きなんだなぁ"って伝わってきました。

また気温が高くなってきましたが 気分は秋ですね。
前回のコメント中できいてくださったわたしのきく音楽は・・
と考えてみましたら声が入っていないものが多いので主に
弦や鍵盤ものが多いでしょうか。バレエを観るのが好きなので
バレエ音楽も。

聴くほうではないのですが 一年ほど休んでいた楽器の
レッスンを再開しました。悪戦苦闘していますが楽しいものです。

何か楽器などなさってますか?
機会があったらおきかせ下さい。 

Commented by w- scarecrow at 2011-10-17 21:11 x
sumieさん、OTOさんとのイタリア珍道中を楽しく読まさせてもらっていますよ。
3度目の欧州通信、時を重ねるごとに面白くなっています。
sumieさんが段々とイタリアンになっていっていて、やはりフランス、ベルギー、オランダよりイタリアがjust fitです。
根津さん、身体を壊されているのか半分引退している状態だと想います。
横浜・本牧の街がほんと似合っていました。
フィレンツェの古道具屋やノミ市に行ってみたい!
Commented by w- scarecrow at 2011-10-17 21:32 x
del さん、こんばんわ。
兄貴たち3人の影響もあって家ではレコードも本も含めてアメリカンカルチャーそのものでした。
柳ジョージも上の兄貴たちと同じ世代、進駐軍の将校たちの居留地ワシントンハイツ(現・代々木公園)のフェンスの向こうのアメリカに憧れていた世代だったと想います。

柳ジョージのblues rock,あの声がやはり好きです。いいですよ。

中学3年生の時に長男のtenor sax を借りてヤマハの音楽教室に行ってました。
Jazz の sax player, Eric Dolphy という人に憧れて半年通ったのですが、全くセンス無しでした。
ずっと聴く立場ですが、wood bass,celloの弦楽器が一番好きです。
三味線、三線、二胡、琵琶、ジャンルに係わらず弦楽器に惹かれます。

Commented by Himawari_August8 at 2011-10-18 21:33
私も基地のある町で育ってましてフェンスの向こうはアメリカという環境でした。
高校の頃は基地の中でアルバイトをしていたのもあって
アメリカという国には憧れが人一倍強かったです。

本牧は独特の空気がありますね。
マイカル本牧が出来て一度華やいだ雰囲気になりましたが
また今では昔の落ち着きを取り戻してますよね。
アロハカフェ、懐かしいです。いつ営業しているのか定かではなかった覚えがありますが今でもそうなのでしょうか。
Commented by w- scarecrow at 2011-10-18 22:10 x
Himawari-Aさん、サザンの桑田くんが病気と闘って戻ってきてくれて、ホッとしたら柳ジョージさんがなくなって・・・。
横浜の街は未だに自分の中の玉手箱、色んな表情があって「この街で生まれたかったな」と想います。
PXは、リトル・アメリカだったんでしょうね。
アロハカフェや小港のBarはどうなっているんでしょう。
海があって丘があって元町や山手、寿町があって本牧、なんかそんな光と陰のコントラストの中で育った人の感性、どこか違うんでしょうね。
そんなもんが欲しくて、今でも東横線にフッと乗ってしまいます。
Commented by at 2011-10-21 22:08 x
え?え?
根津甚八さんとお友達なんですか~!?@@
やっぱりscarecrowさんはすごいお方だったんですね~(o^-^o)
根津甚八さん、ファンだったんです~!!
だから、彼の名前が出た時は、びっくりです@@
今体調が思わしくないみたいで、心配ですね。。。
横浜のアメリカ・・・
山田詠美の世界を思い出します。

Commented by w- scarecrow at 2011-10-22 07:51 x
菜さん、山田詠美ワールド、ズキンと響いた時があります。
柳ジョージ、桑田くん、クレイジー・ケン・バンド、Blues,Rock,R&B+ニッポン、バタ臭さの粋があるような気がします。
撮影時は一緒に居る時間が長いので色々と話をしますよ。
根津さんが若いかった時代、常に前へ前へ、何かをぶち壊したいという迫力がありました。