winter's scarecrow

本の香り

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                                   奈良原一高・日比谷 1954

紙の匂いが好きだ。
中学へ入学した時に買ってもらった研究社の英和辞典。 薄~い紙が千数百ページもある。
日本で製本したのに、どこか外国の街の本屋さんの甘い匂いがした。 大人のおねえさんの匂いだったかも。

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街に THE BAND の音楽が流れ始めた時代、高校の授業が終わりアルバイト先の魚屋さんへ行く前に、渋谷西武百貨店にあった " ぱろうる " という、すごく小さな書店へ寄るのが愉しみだった。
詩歌の書籍の専門店。

未知の香り、ピンと張った空気感、本を開くと粗いクラフト紙に空間を少しだけ埋めるように活字がのっかっている。
物語が印字されているのではなく、作者の息遣いが載せられていた。

均一でない形や紙質、装丁、そんな本を開く愉しみ。 今でも書棚の和を壊すような本が好きだ。

最近、気になるのがアナウンサーやレポーターのよく使う「お疲れさまでした!」という言葉。 試合を終えたばかりの選手や被災地の町長さんにも誰にでも「お疲れさまでした!」という言葉を使う。

不確かだが「お疲れさま」というのは、目上の人が部下たちに使う言葉だった想う。
映画界でも監督が助監督に「お疲れさん」と声をかけることはあるが、助監督が監督に「お疲れさまでした」と言ったことはない。

今年もあと4ヵ月弱、今年こそは松茸ご飯と土瓶蒸しを食べるぞ! 
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by w-scarecrow | 2011-09-09 21:44 | my back pages | Comments(10)
Commented by hayatedani at 2011-09-09 22:48
好きな匂いってありますよね
福岡で陶芸を始めた場所は、三瀬という福岡から山に入った
麓にあったのですが、自然豊かな場所で窯場に入った時に感じた匂いが土の匂いでした
この匂いは都会の陶芸教室では感じられない匂いです
この匂いを思い出す度に窯場の風景が脳裏に浮かびます
楽しかった匂いの思い出です
Commented by yundes at 2011-09-09 23:16 x
本はわたしも好きです。
本というよりも読み物がすきなのかもしれません。
タワン紙やパンフレットやカタログにちょこっと載ってる
コラム記事でも物語でも体験談でも読むのが面白い!
たとえば電車を待つ時間、携帯電話を見るよりも駅にある
旅行や百貨店のカタログを見たり、無料の冊子を探したりしてます。
Commented by at 2011-09-10 00:09 x
本の匂い、私も好きです。
今、本もだんだんと電子化してきているのでしょうか?
でも、やっぱり紙の本はなくならないような気がします。
やっぱり、私は紙の本が好きです。
土瓶蒸し、私もだ~~~~い好きです♡→ܫ←♡
Commented by w- scarecrow at 2011-09-10 17:29 x
hayatedaniさんの福岡時代は今と繋がる出会いがたくさんあったのでしょうね。
古伊万里の蒐集されたうつわを見ても感じます。
山間の町の窯場、木々やセセラギや土や粘土、薪・・・都会の窯場と違う
創造力が自然と湧いてくるのでしょうね。
三瀬って蕎麦が有名なんですね。
また新蕎麦の頃に訪ねられたらいいですね。 hayatedaniさんの古伊万里の蓋もので親子丼を食べてみたいです。
Commented by w- scarecrow at 2011-09-10 17:38 x
yundesさん、タウン誌や駅に置いてある電鉄の広報誌
小さな情報がたくさん載っていて愉しいです。
スーパーやデパートの折り込みチラシも好きなのですが、最近は
PCで検索して見ています。
旅行をしているときは、その町のタウン誌がほんと助かります。
その町の髭を生やした珈琲屋のオヤジの情報と女の子たちが作るタウン誌をミックスするといい旅ができます。
Commented by w- scarecrow at 2011-09-10 17:48 x
菜さん、とんこつラーメン食べ過ぎていませんか?
本のざらざらとした感触や匂い、特に詩集は形や装丁が面白く手作り感がなんともいえないです。
電子化された小説、行間が読めなくなってしまう気がします。
記号で思考してしまいそう。
中国産でもカナダ産でも松茸が食べたい!土瓶蒸しが一番。
でもうちには土瓶がないので何で代用しようか、今から思案中です。
Commented by Kirara at 2011-09-10 22:00 x
よく街中で携帯電話をかけている人に出くわしますが
必ず「お疲れさまです!」って言っていますね。
世の中の人たち みんなそんなに疲れているのか・・・と思います(笑)
一時期「お元気様!」を流行らせよう・・・という動きが一部ありましたが 全く定着しませんでしたね。
なんかそんな風に声を掛け合うのも気持ち悪いです^^;
Commented by w- scarecrow at 2011-09-10 22:51 x
kiraraさん、物や洋服を見て「わっ、カワイイ!」という言葉が出てきた時も驚きました。
「カワイイ」というのは定着してしまいましたが「お元気様」は知りませんでした。
「お疲れさま」はTV業界の言葉のような気がします。
美容院へ行ってシャンプーをした後「お疲れさまでした!」と声をかけられたのもそんな昔ではないかも。
でも格闘技で力を使い果たした試合の直後に「お疲れさまでした~」と言うのも違和感があります。
もう少しすると美濃あたりの栗が実るころですね。食べたっ。
Commented by del at 2011-09-11 16:01 x
"お疲れ様"、確かにちょっと耳にひっかかっています。

震災直後の"勇気を与える"、"元気を与える"ってスポーツ選手やタレントが被災者へのメッセージとして乱発していたのも気になっていました。

受け手の方はなんとも思われないのかなって。
わたしは勝手に ん?と思っていて、それがいらぬお世話
だったらいいのですけど

土瓶がなかったら。。そうですねぇ
香りが逃げない蓋つきのお鍋とかで すぐお急須に移す、なんて
無粋でしょうか?

今日ひとつ本を読み終えました。
ソルジェニーツィンの・・

以前 翻訳ものが苦手だったので 今回"訳がこなれているなぁ"という印象でしたが 訳されたのはわたしが生まれる前。

自分の思い込みで世間を狭めていたなぁと反省しきりです。
Commented by w- scarecrow at 2011-09-11 21:16 x
delさん、こんばんわ。
書店の外国文学のコーナー新潮社の「収容所群島全○刊」の前を通るたびに
「いつか読むから・・・」と後ろ髪を引かれるように通り過ぎていました。
大江健三郎もそうです。
20世紀最悪の独裁者スターリンが死んだ日に刑務所から出所したソルジェニーツィン。
いつか読みます。
「被災地に勇気を与える」確かにdelさんの言う通りかもしれません。
被災地を故郷に持つ人、以前から様々な被災地や広くボランティア活動をしてた人もいるのですが、数社のカメラクルーを引き連れてカメラの前で涙を見せているのは、底が見えてしまいます。

土瓶蒸し、小さな蓋つきの鍋で代用するのがいいんでしょうね。
delさんはBlogはやられていないんですか?
旧満州の滞在記、読みたいです。