winter's scarecrow

季節の小箱

「幕の内弁当のなかに日本人の美意識が詰まっている」と高名なデザイナーが言っていた。
弁当のフタを開けると四季折々の色が華やかに舞っている。 それぞれが自己主張をするわけではなく、互いの良さを引き立て融合しあっている。
その中に日本人の他者への思いやり、慎ましさ、調和性が詰まっている。

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美術工芸や文学だけでなく生活の全てにおいての日本人の美意識、言葉、立ち振る舞い、食、自然への畏敬、色彩感・・・。
"詫び寂"からくる、余白、余情、行間を読む感受性を持っているのかもしれません。
海外のジャーナリストが誰しも驚く、災害時での日本人の冷静さ。 それは知らずと身についている所作の美意識なのかもしれない。

伊勢丹のB1で『季節の小箱』という旬の野菜を散りばめたお弁当を買ってきた。

世の中のお父さんたちが、仕事帰りに一杯ひっかけることもできず、まっすぐ家に帰りローソクの灯りの下で奥さんが買いだめをした納豆やシマダヤの焼きそば、カップ麺を「おかわりOKよ」と言われながら食事をしている姿を想い浮かべると申し訳ない気がする。

お父さんの朝食は買い過ぎた牛乳をふんだんに使ったクリームシチューにトースト3枚かもしれない。
がんばろう! 日本のお父さん。
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by w-scarecrow | 2011-03-24 20:33 | そのほか | Comments(2)
Commented by sakura-rika at 2011-03-24 22:30
芸術品みたいに、綺麗なお弁当ですね(*´∇`*)
何かひとつが目立つわけでなく、
みんな揃って美しいです・・・☆
私も日本人として「ワビサビ」の部分をもっと勉強しなくちゃと思います。

昔、お茶を習っていたのですが、
シュンシュンと沸くお湯と炭の爆ぜる音を聞いていると、
日本人でよかったなぁと実感しました。。。
Commented by w- scarecrow at 2011-03-25 18:48 x
sakura-rikaさん、写真では見えないのですが隠れたところにもちゃんと旬の野菜が詰まっていました。
魚や肉、揚げ物、洋風とバランスよい組み合わせです。
昼以外は殆ど外食はしない(飲み屋以外)のですが、和食を
何品も作るのはコストがかかってしまうので、たまにデパ地下で買ってきて小さな贅沢気分を味わっています。
利休も「狭すぎる」と言ってた節電された茶室で味わってみたいですね。
一つ一つの所作、衣擦れの音、鉄釜のやわらかな湯気、そんな情景の中にたまには身を置かなきゃいけないですね。
パン屋さんのIKちゃんと確認できたみたいで、僕の方も何故か嬉しくなりました。