winter's scarecrow

春。 天使になった。

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『ハトなんか怖くないぞ。 君の肩にとまったのは、きっと君のことが好きなんだよ。 そんなムキになって怒らなくても、君の背中には強力な味方がいるだろ・・』

春の気配を感じる土曜日。 走り回る子供たちを眺めながら天使のように話しかけている。


子供は子供だった頃
腕をブラブラさせ
小川は川になれ 川は河になれ
水たまりは海になれ と思った

子供は子供だった頃
自分は子供とは知らず
すべてに魂があり 魂はひとつと思った


ヴィム・ベンダース監督の"ベルリン天使の詩"は、ペーター・ハントケのこんな詩から始まる。
私と一緒で美しい天使ではなく、よれよれのオッサンの天使ダミエルから見た人間の世界はモノクロで描かれている。
人間からは天使は見えない。 でも子供たちからは天使が見えるので、ダミエルは時折手を振ったりしている。

天使は人間の心の声を聞くことができるので、図書館へ行き読書をしている人の傍らに寄り添い、詩や物語を共に読み(聞き)共に感動し、人間に憧れを持つようになってくる。

街で出遭ったピーター・フォーク(本人役)からウィンクをされ話かけられた。
君の姿を見ながら一緒に話がしたい、煙草を吸い、コーヒーを飲み、絵を描き、物に触れ・・・。
元天使だったピーターは人間の素晴らしさを説いた。

やがてダミエルはサーカスの曲芸師マリオンに恋をする。 彼女から見えることができる人間になりたいと願う。
天使は恋をするのはご法度、恋をすると死を迎える。ダミエルは天使仲間の腕の中で死ぬ。

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子供は子供だった頃
いつも不思議だった

なぜ 僕は僕で 君でない?
なぜ 僕はここにいて そこにいないの?

この世で生きるのは ただの夢
見るもの 聞くもの 嗅ぐものは
この世の前の世の幻

悪があるって ほんと?
悪い人がいるって ほんと?
いったい どんなだった
僕が僕になる前は?

僕が僕でなくなった後
いったい僕は 何になるの?

ダミエルはベルリンの壁の前で目を覚ました。 彼から見た世界はカラーになっていた。

「時に癒される? でも時が病んでいたら・・?」 そんな台詞があった。
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by w-scarecrow | 2011-03-19 22:30 | 映画 | Comments(4)
Commented by 至福の月 at 2011-03-20 11:23 x

「いつもながら、染み入ります。」





Commented by w- scarecrow at 2011-03-20 22:09 x
至福の月さま、いつも天災で多くの人々の命が失われていく我が国。
宗教、民族の対立であっけなく命を奪われていく人々、人の支点でなんだろうと考えさせられます。
Commented by hayatedani at 2011-03-21 22:42
男の子のザック
タイガーシャークが気になる!
Commented by w- scarecrow at 2011-03-21 23:05 x
hayatedaniさん、なかなかお洒落なカップルでしょう。
ハトを追いかけまわしていて疲れきったところです。
タイガーシャークなんですね。
hayatedaniさんも出勤の時にでも是非、背負ってください。
大人用のは売っていないですかね?
亀の甲羅のリュックもいいですよね。