winter's scarecrow

白い町で

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今年もまた『せとか』の露地物が届いた。

愛媛県宇和島市吉田町産。



12月に収穫される同じ愛媛の『姫マドンナ』以来、待ちに待った柑橘系。
薄い皮を剥くと、溢れんばかりの甘い果汁・・・!emoticon-0157-sun.gif



昔、駅の売店で売っていた冷凍みかんもたまに食べたくなるが
温州みかんの木村多江みたいな、しみじみっとした感じとは違って、

燦々とした陽光が碧いエーゲ海に降りそそいだギリシャの島で、
地酒のウゾを呑み、にんにくのきいたカタツムリをたらふく食べた後で食べたい『せとか』。




正月が明けてから旧友のTから、遅い年賀状が届いた。
「遅い新年の挨拶、勘弁。入院することになった。長くかかるかもしれない」

Tは今、実家のある町からさほど遠くない高校に赴任し教師をしている。
Tが初めて教職に就いた赴任地、根室の町を訪ねたことがあった。

凍てつくような底冷えのする釧路の街から根室に着くと、何故か解放感があった。
花咲港、納沙布岬をまわって根室の町に唯一あったJazz喫茶で3時間近く時間をつぶした。

待ち合わせ場所の洋食屋(食堂)へ行くと、授業を終えたTと彼が受け持つ生徒が6,7人いた。
席へ着くとホールのケーキが運ばれてきた。
初めて会った生徒たちが照れくさそうに、♪ Happy birthday to you・・♪と歌い出した。
私の誕生日だった。 生徒たちを巻きこんだTの演出。

生徒たちの親たちの多くが水産関係の仕事をしている。 彼らも春になったら地元の加工業や親の後を継いで漁師になると言っていた。

帰り際、信用金庫に勤めると言っていた子が、バイキンマンが描かれた小さな袋をくれた。
なんと言って渡してくれたかは定かではないが、たぶん「つまらないものですが・・・」と言ったような気がする。

翌日、根室本線の中でバイキンマンを袋を開けたら、みかんが2つ入っていた。
みかんをプレゼントされた嬉しさよりも、それを入れていた袋はきっと彼女が大切にしていた袋ではないか・・・と想った。 
いつか好きな人にプレゼントを渡すときに使おうと、とっておいた袋だったのかもしれない。

そんな心優しい生徒たちに慕われていたT、また冬の道東を訪ねてみたい。
by w-scarecrow | 2011-03-06 21:53 | | Comments(2)
Commented by Kirara at 2011-03-07 18:38 x
なんでバイキンマンだったのかな?不思議です^^;
Wさんはドキンちゃんとかがよかったんじゃないですか?
それとも バタ子さん???(笑)
Commented by w- scarecrow at 2011-03-07 20:59 x
kiraraさん、恥ずかしながら物理・化学・アニメがゼロなんです。
オバQ,パーマンで止まっていたのですが甥姪が生まれてアンパンマンやドラえもんが少しだけ判別できるようになりました。
ドキンちゃんは榮倉ちゃん系なんですか!?
殆ど人が歩いていない冬の根室の町、純朴で明るい高校生たち青春ドラマを見ているようでしたよ。
エスカレーター気をつけてくださいね。