♪ 小春おばさん
3月4日、巣鴨。 こんな老夫婦の姿が好きだ。
花粉が舞う染井霊園へ行ってきた。 亡父の命日。
大好きな母とひとり娘の姉に看取られて逝ってから23年が過ぎた。
のんべえでも昼間は全く呑むことがない。 今日は父のお墓のすぐそばにある高村光太郎の墓に「親父がお世話になっています」と掌を合わせてから、父の墓前でワンカップの日本酒を供え一緒に呑んだ。
とげ抜き地蔵のある高岩寺。
今日は4の付く日の縁日で地蔵道り商店街はたくさんの露店が並んでいた。
目刺しを焼いているお婆さん。 こんな寒い日でも手際よく働いている。
ずっと働きつづけてきたお婆ちゃんの手。
知っている人は少ないかもしれないが井上陽水の♪ 小春おばさん ♪という曲が好きだ。
♪ 風は北風 冬風
誰をさそいに来たのか
子供は風車
まわしまわされ
遠くの空へ消えてゆく
小春おばさんの家は
北風が通り過ぎた
小さな田舎町
僕の大好きな
貸本屋のある田舎町
小春おばさん逢いに行くよ
明日必ず逢いに行くよ ♪
高校生の時に、ひとり旅をした。 上野駅から羽越線の夜行列車に乗り、夜が明けた冬の日本海を見ながら北上した。
そのときにトランジスタラジオから流れてきた♪ 小春おばさん ♪
行き先の解らない16歳。
お婆ちゃんたちのシャンデリゼ、地蔵通り商店街、みんな団子や大福を食べながら陽だまりに集っていた。
岸恵子が78歳、吉永小百合が66歳、それを考えていはいけないけど、この町のお婆ちゃんたちも生き生きとして元気だ。
by w-scarecrow
| 2011-03-04 23:16
| 散歩