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winter's scarecrow

いつか見た空の色

京王線千歳烏山から歩いて15分、烏山寺町へ。
大正12年の関東大震災で焼失したお寺さんがそれ以降、山の手の町々や武蔵野に転居してきた。
烏山寺町でも24のお寺さんが集まっている、そのはずれの高源院へ。
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高源院の鴨池、蓮の花が咲く頃に、もう一度きてみたい。
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世田谷区と杉並区の区境に24のお寺が集まっている。
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本堂へ行くまでが手入れの行き届いたお寺さん妙寿寺、木造の建物が素敵だった。
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梅林ではなく、お寺ごとにポツンポツンと梅が咲き誇っていた。
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お寺さんは昔は子供たちの遊び場、やんちゃな声がいっぱい聞こえてきた場所。
誰ひとりいないお寺さん、なんか淋しい感じがした。

清々しい烏山寺町散歩。
朝のモーニングショーではスノーボードの国母くんのバッシングが各局いっせいに始まっていた。
朝青龍、小澤一郎、さて次は?
品格、品性、スポーツマンシップ、責任、日の丸、マスメディアがあえて反芻してから使ってほしい言葉を彼らはターゲットに投げかけ、その言葉を受けた反応の端々を電波を通して発信していた。 正義のマスメディア。
島国、農耕民族、村八分、脈々とつづいている異端は排除の論理。
亀田兄弟の品性の問題ではひたすら沈黙を保ち、潤った局までもが「品性や品格」を語っていた。

日の丸のユニホームを着て裾を出し、ズボンをルーズにした国母くんが空港に着いて出てきた映像を流し、その一つの映像だけでこれから一ヶ月間の新聞、ワイドショーの「ネタ」を拾ったと考えたマスメディアの最低な品性。
その反響を国民の声と伝え、文科省の天下りと選手OBと政治家を理事とした連盟が右往左往する。
また、若い不器用なアスリートを殺していく。

9.11後の米の「右へならい」の報道が世界のメディアの反省材料のテキストになっているのに、まだこんな「バッシング・ネタ探し」の報道で行く末は国会までも巻き込んでいる。
小泉劇場で味をしめた報道部のワイドショー化。 
ハンカチ王子やハニカミ王子、そのかげで花を咲かせようとする異端(ごく普通)の若者をむげもなく切ろうとしている。

そんな薄っぺらな大義を疎ましく想いながら、お地蔵さんのやさしい姿に少しは怒りが治まったのかもしれない。
by w-scarecrow | 2010-02-16 21:03 | 散歩