winter's scarecrow

EL SUR 南へ

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芋ようかんで有名な舟和の"あんこ玉"。
モノトーンの日常が、9個で¥520のあんこ玉で、せちがらい空間に少しばかりの色どりを与えてくれる。

どの色のあんこ玉から食べようか、そんなちっぽけな選択が楽しい。
もともと、好きなものを一番最後に食すことは解っているんだけど・・。

「どちらへ?」と訊かれ、「南へ」と一言で答えられる旅がしたいと想う。
細長く狭い日本では、どうもキザにしかとらえられない言葉ではあるが、とにかく「南」なのである。
なにくわぬ顔で出かけてゆき、陽の薫りを蓄えて帰ってくる。

THE BANDの大好きな"Weight"を聴きながら、あんこ玉を好きでない順番で食べてゆき
Route 66をひたすら走る画を想い浮かべるが、少し無理がある。

「ミツバチのささやき」を撮ったスペインの映画監督、ビクトル・エリセの「エル・スール」(南)という
感動した映画がある。
スペインの北の町へ移り住んだ家族、成長期の少女の目を通して父との思い出が
静かに淡々と綴られてゆく、父の苦悩、スペイン内戦で粉々に壊された父の未来、
父の忘れえぬ恋人への想い、娘に見せる穏やかな笑顔、優しさ、父の故郷の「南」への渇き。
そして父の死。 彼女の無垢な脱脂綿のような感受性が、徐々に変化してゆく・・。
屋根の上の風見鶏のカモメはいつも南を指していた。
El Sur,南へ
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by w-scarecrow | 2009-08-27 23:11 | 食 + うつわ | Comments(6)
Commented by oko1225 at 2009-08-28 00:12
こんばんは~
最後に残ったあんこ玉はなに味なのでしょう。
Wさんは本当に酒呑みなんですか?
映画の解説文、是非見たいと誘われます、DVDでもあるのかなあ~ツタヤで!
私カタカナの名前に弱いんです。
小説でも最後まで主人公の名前を覚えられ無くって...いっそAとかBにしてくれたら覚えられるのに...(汗...)
Commented by w-scarecrow at 2009-08-28 00:55 x
okoさんは鹿児島生まれ、若いころには?「南へ」とは思はないですよね。
でも、今はやはり故郷を離れ、南へかもしれません。
「エル・スール」DVDで出ています。 生涯観た中で強烈な刺激を受けた監督の作品です。 okoさんのお母さん、受け入れてくれるような気がします。
昼間は全く呑まないんで、本当の酒飲みではないです。
Commented by 花子 at 2009-08-30 00:58 x
メキシコもタヒチも南、南へ行きたい気分なんですね。
太平洋の島、キリバスは温暖化の影響で海水面が上昇、沈みつつあると聞きます。
南が楽園でなくなる日が来るかもしれない・・・、海の水をくみ出すこと、真剣に考えたくなります。
あんこ玉、味も違うのですか? オレンジがお日様にみえますね。 
Commented by w-scarecrow at 2009-08-30 10:51 x
花子さん、気分は南なんです。
確かに楽園が日を追うごとに浸食されている状況を見ると
いたたまれないですね。
一日中、海を眺めていたいですね。
三線の音を聴きながら。
あんこ玉、味はそれぞれ、安くて美味しくていいスね。
Commented by tukiyomi at 2009-09-07 22:56 x
私も大好きです!舟和のあんこ玉☆
ちなみに好きな味から食べます(笑)
Commented by w-scarecrow at 2009-09-07 23:18 x
tukiyomiさん、なんでだかは解りませんが
女子は芋類、ネバネバ系が好きでといわれますよね。
やはり芋ようかんへは行かず、あんこ玉を買ってしまいます。
安いし、食べるとき、なんか気分が明るくなります。
¥520の小さな幸せ。