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winter's scarecrow

吉野 日干番茶

8月になった。 昨日、今日と東京は涼しく、そうめんもスイカもトウモロコシもかき氷も
まだ先の季節の食べ物のように感じる。
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奈良県吉野の『嘉兵衛番茶』
京番茶、岡山の美作番茶、福井の陰干番茶。
京都・一保堂の『いり番茶』は以前に飲んだことがある。
吉野日干番茶より、茎の部分が多かったような記憶がある。 でも美味しかった。
いり番茶の販売を止めたと聞いたことがあるが、一保堂のonline shopを見たら200g ¥368で販売をしていた。 安~い。

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嘉兵衛番茶、茶葉は落葉みたいだ。
大きな一枚の葉がそのまま入っていたりする。
香ばしくて、全くクセのない番茶。
朝、起きて「今日はガンバルぞ~」というとき(滅多にないが)にはこの番茶がいい。
自然と躰の中の毒素が抜け、芯から活力が湧いてくるような気がする。
血糖値降下、利尿の効能によく、体質を改善するにはもってこいかもしれない。
「花も十八、番茶も出花」まだまだ余地はある。

この番茶を冷やして焼酎と割ったらすごく旨く、つい呑み過ぎてしまったが、次の日には残らなかった。
烏龍茶割りは胃弱な人間にはきつい。

白洲正子が箸は吉野の赤松の箸が一番、口に合うと言っていた。
吉野の桜、葛、柿の葉寿司、鮎、昔から訪ねてみたいところ。
日本一の長距離を走るバスにも乗ってみたい。
奈良八木駅から十津川村を通り、和歌山県の新宮まで160km走る。

美作、福井県勝山の番茶もいつか飲んでみたい。
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以前、宮崎でドラマを撮ったときに準主役をやっくれたMからの芝居の公演の案内がきた。
私は演劇が苦手、どうしても入っていけない、自分が裏方でも端役でも参加するのだったら、この上なく楽しいと想うのだが、観劇は一歩引いてしまう。
なんと言い訳(断り)をするか、役者さんたちから案内状が届くたびに困ってしまう。

演出家の平田オリザさんは大阪大学で弁護士や医者の卵に演劇を教えているらしい。
オリザさんの話にウ~ンと納得した。
「芸術といえば、日本では音楽と美術しか重きを置かない。欧州で芸術といえばまず演劇、そして音楽、美術とくる。演劇は対人関係やコミュニケーションを学ぶには絶好の場なのに、日本人はそのことを政治家も経営者も教育者も知らない。
『めし、フロ、寝る』と必要最低限の会話しか交わさない疎遠な夫婦は、無駄な話をいっぱいしなければいけない、天気の話、プロ野球の話、町の噂話、週刊誌ネタ、食べ物の話題など、どうでもよい話こそ人間関係を作ってゆく」

保育園や幼稚園の発表会には必ずお絵描きと歌と踊りと演劇があった。
小学校へ上がると演劇だけはスッポリと外されていた。

私もほとんどが無駄な、実のない話ししかしていない。 おかげで飲み屋さんとの人間関係は良好。
陽が落ちてきた、そろそろ行ってきます。
by w-scarecrow | 2009-08-01 18:20 | tea