
青山学院大横のアイビーホール沿いの道を歩いていたら " 菓子日和 " という看板あった。
民家へつづく入り口の看板。
なにか美味しそうな焼菓子がある予感。
玄関を入るとラッピングされた焼菓子、クッキーやタルト、数種類のシフォンケーキが並んでいた。
手前がカモミール、奥が紅茶のシフォンケーキ、この2種類を買ってきた。
暖かくなってくると生洋菓子より、風味豊かなシフォンケーキを食べたくなる。

部屋に帰って、中坊優香さんの tea cup にダージリンを淹れ菓子日和。
多治見の安藤雅信さんに師事していた中坊さん、タッチがやわらかい。 持ち手の銀彩が素敵だ。

さりげないフォルムの大村剛さんの tea pot 。 飾りのない立ち姿がいい。
先週は母の日、「なにか欲しいものがあったら言って」と母に訊いたら、「いつも皆が代わりばんこに来てくれるし、色々なものを持ってきてくれるから充分」と言っていた。
6月は父の日、20数年前に亡くなった父に父の日のプレゼントを贈ったことはなかった。
まわりの友人たちも「かみさんは貰うけど、俺にはなんもない」と言うお父さんが多い。
父の日に「おとうさん、はじめまして。とつぜんの手紙でおどろかられたと思います。わたしは・・」という手紙が私にきたら・・・と考えるときがある。
いつでも名乗ってくれ。
今日は夏日、湿度も低く少し汗をかきながらの風が心地よかった。

KA SHI BI YO RI < 菓子日和 >
東京都港区南青山5-11-18
TEL: 03-6318-1501
Open: 10:30 ~ 18:00

5月としてはやや寒い朝、昨夜、録画しておいた大和路の紀行ものを観ていたら、焙じ茶で炊いたご飯が出てきた。
「朝食で作ってみよう」と思い、冷凍していたジャコと青大豆と炊き合わせてみた。
お酒を軽く、白醤油も少量入れてみた。


山形の漬物・晩菊と柴漬と冷やっこで朝飯を食べた。 美味しかった。
以前は和歌山の山村の食卓に上がっていた茶粥を番組で観て、作ってみようと思っていた。
焙じ茶のご飯はどんな香りがするんだろう?と好奇心で作ってみた。
美味しかったがジャコの香りが勝ってしまい、焙じ茶の香りは仄か・・・。
かなり濃い目に淹れた焙じ茶だったのに。
今度は香りの強くないものや野菜と合わせて作ってみよう。
今年の梅雨入りは早まるのか、遅れるのか・・・結構、雨の季節が好きだ。
景色も人もしっとりとくっきりと浮き立つ。
多少の雨では傘をさすことはないが、うちには赤い傘と小学生みたいな黄色(からし)の傘がある。
雨の日の重たい雲の下、傘だけは明るい色の傘をさしたい。
お気に入りだった水色の傘は誰かに持っていかれ、今は赤の傘をさす日が多い。
携帯の普及で腕時計をする人が少なくなった。
500円の使い捨て傘ばかりが目立つ、そんな中「わっ、恰好いい」と思う素敵な傘をさした人を街で見かけることがある。
傘の色が顔に反射して、モノトーンの街にポッと光が当たっているように見える。
ベランダの観葉植物が土の入れ替えをしてから元気がなくなった。 朝起きてすぐに覗いてみるのだが・・・なんでだろ。

5月の陽を浴びながら、FMからノラ・ジョーンズが聴こえてくる。
浪人生の頃、Jazzの専門誌でアルバイトをしていた。
当時、渋谷のアヴァンギャルド・ジャズを聴かせてくれる店に背の高いアメリカ人が来ていた。

Craig というアメリカ人、私より年上の控えめな青年。
話が弾んで二人での京都への旅へ。
京都のJazz喫茶廻り、まだあった民宿への宿泊。
お父さんはアフリカ系アメリカ人、あ母さんはインディアンと白人との混血。
私の生まれて初めて海外、サンフランシスコ郊外、Craig のバークレーのフラット・アパートメントに居候をさせてもらっていた。
映画「卒業」の舞台。
Craigの彼女の作る朝飯がなにしろ美味かった。
ジュリア・ロバーツみたいな彼女に、最後に「thanks your kindness and your smile」と言ったらクスッと笑ってた。
英語の教科書みたいな言葉。

TVで観たグラミー賞の授賞式の席に、少し白髪交りの青春時代のCraig がいた。
ノラ・ジョーンスの和みを感じるアルバムの数々に名プローデューサーCraigのあの時代の放浪の匂いを感じる。
Jazzで知り合った旧友、でも酒が入ると いつもTHE BAND の曲を口づさむ。


一昨日、10~22mm のワイドレンズを装着し、神泉駅で下車。
久しぶりに円山町界隈を歩いた。

かつての花街、料亭風の木造の建物も何軒か残っている。 私が学生の頃は灯りが少なく、小料理屋とラブホテルの看板の光だけが灯っていた。
大きなライブスポットやクラブができてからは若者たちの姿がめっきり多くなった。



高校時代から20代前半まで足繁く通った渋谷百軒店、JAZZ喫茶、ROCK喫茶、ムルギーカレー、中華喜楽、その時は千代田稲荷神社の前を素通りしていたが、初めて掌を合わせてきた。

百軒店の入り口。 左手にストリップ小屋”道頓堀劇場”。
一度、仕事で入ったことがある。仕事といっても踊ったわけではなく
香港の女性監督を連れてストリップの実演をロケハンをしにきた。

センター街へ、今は違う呼び方になっているみたいだ。 30代以上の女性の数が圧倒的に少ない。
きっと新しく出来た渋谷ヒカリエへ繰り出しているのかもしれない。


防衛大生?が人気の的、私も学ランを着てくればよかった。




渋谷では老舗のやきとり”鳥竹”、お昼を過ぎたばかりなのに赤ら顔のオジさんたちでいっぱいだ。

東急文化会館跡にできた渋谷ヒカリエ。
高校時代のデートコースだった五島プラネタリウム、渋谷パンテオン、映画 ”嵐ヶ丘” を一人で観ていたら背広姿のオジさんが私の腿に手を当ててきた東急名画座があった場所。
今はこんな恰好いいビルになってしまった。
案の定、渋谷界隈にいた30才以上の女性の殆どが、このヒカリエに集まってきていた。
地下にある ”平田牧場” でトンカツを買おうと思ったが、売り場にも人が多く「ローストンカツ一枚ください」が言い出せなく引き返した。
東急フードショーで食材を買って実家へ。
「ま~なんて丁寧な役者さんなんだろうね。素直に反省して・・正直な人なんだろうね」
TV で二股を掛けてプロポーズをしていた役者の釈明会見が流れていた。釘づけの老母。
「ウソの涙に決まってんじゃん」
「お前はどうして・・物事をそう曲げて曲げて考えるんだろうか」
「素直ないい奴だったら、とっくにこの世界から消えているよ」
「あ~、やだやだ・・・どうして、そう・・」
買ってきた白玉あんみつを食べながら「宮根屋さんって何でいつも関西弁で喋ってんだい?」と時々、問いかけてきた。

朝からおかきを並べて遊んでいた。

豆
おばあさんは きのう
明るい縁側で 豆を選った
虫食い豆を 一つ一つ
曲がった指で 摘まみ出した
おばあさんは ゆうべ
豆を水に浸した
「もとの自分にもどっていいよ」と言って
布巾を被せた
きょう おばあさんは
豆の入った鍋を 火に掛けて
そっと蓋をする
それから近くの椅子にすわり
背もたれに 寄りかかる
お鍋は ことことことこと
火は とろとろとろとろ
おばあさんも とろとろとろとろ
小春びよりのひるさがり
おばあさんは
固いものを
やわらかくする仕事を
している
山崎るい詩集 思潮社刊より

そろそろ新茶の頃だ。 今年はどこの産地のものを買ってこよう。
多治見の作家、大江憲一さんの小ぶりな急須で味わってみようっと。
朝、駒場近辺を散歩してきた。 老夫婦が手を取り新緑の中をゆっくりと歩いていた。 むせぶような緑の匂い。
この頃になると決まって ビージーズの ♪ First of May (若葉の頃) ♪ の旋律がが頭の中で流れてゆく。
水筒に紅茶を淹れ、サンドイッチを作り、公園内の木のテーブルで食べたいが、少ばかり恥ずかしい・・・。

豆
おばあさんは きのう
明るい縁側で 豆を選った
虫食い豆を 一つ一つ
曲がった指で 摘まみ出した
おばあさんは ゆうべ
豆を水に浸した
「もとの自分にもどっていいよ」と言って
布巾を被せた
きょう おばあさんは
豆の入った鍋を 火に掛けて
そっと蓋をする
それから近くの椅子にすわり
背もたれに 寄りかかる
お鍋は ことことことこと
火は とろとろとろとろ
おばあさんも とろとろとろとろ
小春びよりのひるさがり
おばあさんは
固いものを
やわらかくする仕事を
している
山崎るい詩集 思潮社刊より

そろそろ新茶の頃だ。 今年はどこの産地のものを買ってこよう。
多治見の作家、大江憲一さんの小ぶりな急須で味わってみようっと。
朝、駒場近辺を散歩してきた。 老夫婦が手を取り新緑の中をゆっくりと歩いていた。 むせぶような緑の匂い。
この頃になると決まって ビージーズの ♪ First of May (若葉の頃) ♪ の旋律がが頭の中で流れてゆく。
水筒に紅茶を淹れ、サンドイッチを作り、公園内の木のテーブルで食べたいが、少ばかり恥ずかしい・・・。


日暮れ近く、オーブントースターで焼いたそら豆とお取り寄せをした土佐のどぶろくを写真に収めた。
ちゃんと写っていた。
” この心 酒て通れぬ濁りあり ” (詠み人知れず)

高知県の西部、四万十川支流・中筋川流域にある山村、幡多郡三原村の農家の奥さん4人が作った『土佐三原どぶろく協同組合』。
”桂”、”元代”、”源流”、”こぼれ雪”の4つの奥さんブランドのどぶろくがある。
標高120mの清流で作った三原米、もろみを濾しただけの本来のどぶろくの味わい。
一番辛口の農家食堂森本まるが製造した『桂』を呑み、焼きそら豆をつまみながらこの記事を書いている。
辛口ながらもろみの甘さとスッキリとした飲み口に感動、そろそろしどろもどろになってきた。
「冷酒と親の意見は後できく」 その時はなんとも思はないが後々効き目が徐々にやってくる。
どぶろく生産者は全国でおよそ130者いるらしい。 大半はどぶろく特区の農家が多いみたいだ。
発酵が進み、刻々と味が変化してゆくどぶろくは、いい状態で呑むには現地へと足を運ぶのが一番だろうが、今は取り寄せて味わうことができる。
酒造メーカーではなく農家や農家民宿が作った個性ある色とりどりのどぶろく、また試してみたい。
” 濁り酒 酔って記憶の削除押す ”
” 未知の海 想いをのせて夢に酔い ”
蕎麦好きのお年寄りと旅の話をしていて、グレート・バリアリーフをグレート・バリアフリーと言い間違えてしまった。
結婚が決まった女の子にバージン・ロードをバンジー・ロードと言ってしまった。 命がけで飛び降りるという比喩は全くなく間違えてしまった。
そんな今日、この頃です。

昨日買ってきたピタパンで今朝、サンドイッチを作った。
中近東の香りがするかと想ったら、普通の小麦粉の香り、本場のピタはどんな風味なんだろう。
トマト、アスパラ、キュウリ、チーズを挟んだサンドイッチに、かりかりベーコンとスクランブルエッグを詰めたもの。
詰め込むだけなので楽ちんだ。

もう一つは舞茸、シメジ、マッシュルームを塩、コショーでソテーしたもの+チェダーチーズ。 旨い!
躰自体がトンチンカンになっているので朝からバランスのとれた食事を摂ると、なんだか松岡修造の気分。
ラジオCM に結構面白いものが多い。
TOYOTA の母と娘のエピソード。
「のぞみ、その茶色の円い絵は何?」
「地球!」
「地球は青いのよ」
「だって地面、青くないもん!」
「そっちの怪獣みたいなのは」
「ママ!!」
別バージョン
「のぞみの一番好きな動物は何?」
「焼きブタ! それにシマ・ホッケも好きかな・・」
私が小学生のとき、常連の駄菓子屋のそばに『劇団ひまわり』があった。 木造のおんぼろな建物から発声練習やダンスの音楽と手拍子が聞こえてきた。
私と同じ年頃の美人さんやそうでもない子や横分けしたお坊ちゃんたちがいそいそと通っていた。
もちろん私も母に「ね~、僕もひまわりに入ってもいい?」
「カブスカウトに入りたいとか、高野山のお坊さんになりたいだとか、この間はウィーンに行って少年合唱団に入りたいって言ってたばかりじゃない・・・ダメ」
こうやって私の計り知れないポテンシャルはことごとく潰されてきた。
もし、劇団ひまわりに入団していたら水谷豊や真田広之、渡辺謙、柳葉敏郎と同窓になり、今はハリウッドか秋田に住んでいたかもしれない。
もし女子に生まれていたら宝塚音楽学校に入りたいと言ってたに違いない。
ただ楽しくもないのに笑顔は作れないし、ステージの長い階段は踏み外してしまいそうだし、宝塚風の芸名を付けるのに悩みに悩みそうだ。
23倍の倍率を通ることはあるはずはないが、女子に生まれてきてもよかったかもしれない。

青山通り、国連大学前で土日に催されている Farmer's Market 。
”健康”を打ち出したマルシェ。 オーガニックの野菜、果物、米、パン、スイーツ等々、不摂生の躰にはもってこいの催し。


北海道の大粒黒大豆「祝黒」を使った納豆、蒸しあげて旨みを逃さず24℃で24時間発酵させた納豆が売られている。
しっとりとした黒豆の味そのものの納豆だった。

地方それぞれの納豆、黒豆の納豆は秋田の物産展でも購入したことがある。 THE 豆という感じが伝わってくる。
今回は宮城の黒豆納豆。

佐賀県産の蓮根を買ってきてニンニク、鷹の爪でペペロンチーノ風のキンピラにした。 アンチョビのフィレでいい具合の塩み。
ご飯がすすむ。

アスパラをサッと茹で、梅肉と白味噌とみりんで和えたソース?で食べた。 旨い!
午後、遅くの昼食、健康からどんどんと離れてゆく食生活、気分だけでも取り戻せたかな?
旬のものをちゃんと食べなきゃの思いばかりです。

雨上がりの今朝、6時半頃の桜坂の風景。 福山雅治の歌う♪ 桜坂 ♪は大田区田園調布の桜坂、こちらは溜池の東京全日空ホテルの横にある桜坂。
戦争中に焼失するまで大きな桜の樹がこの地にあったことから桜坂と呼ばれていたらしい。


昨夜の雨と風で道路脇の吹き溜まりには薄いピンクの花びらが重なり合っていた。

桜坂とスペイン坂、700mもつづく空を覆うようなソメイヨシノのトンネルを歩く。
ご近所の住人が犬を連れ、桜吹雪の中を散歩している。 歌舞伎町のペットショップで常連さんに買ってもらった小型犬ではなく、この辺りでは大きな犬が多い。



都心の桜、港区はお寺さんや神社が多い地域、境内や参道、墓地横に植えられた歴史ある桜の樹を観る機会も多い。
つい数日前までは満開の桜だったのに、今は陽の当たる場所に咲く花は葉桜になっていた。


近所に数年前にできたコンビニ。
開店当初から勤めている女の子がいた。
まだ仕事に慣れない頃、おでんの玉子とこんにゃく、厚揚げを注文したらトングで玉子を掴むのに四苦八苦していた。目の前にお玉があるのに・・・。
眼鏡をかけた細身の地味めな子、ブラバンでいえばクラリネット担当。
ファッション雑誌は殆ど見ないようなタイプの子だった。
仕事にも慣れ、職場へと向かう彼女は髪型も変わり、少しづつ控えめな今風の女の子へと変わっていった。
近くの公園で開かれたフリーマーケットへは草食系の男の子と連れ立ち串に刺さったおでんを食べていた。
初めて、彼女の笑顔を見た。
もともと美形な彼女、どんどんと洗練された女の子と変わってゆく。
先日、呑んだ帰り道、私の前を彼女が歩いていた。 久しぶり見る。
もうコンビニは辞めたみたいだ。
フラフラと歩く彼女はオロナミンC のビンを片手に持っている。
何やら呟き、公園脇の桜の花の下をゆっくりと、よろよろと歩いていた。
がんばれっ!! クラリネット。
" 網棚に花束一つ終電車 "
何年か前の週刊誌にこんな川柳が載っていたと新聞のコラムで知った。
定年の送別会で贈られた花束、2次会、3次会と惜別の酒を重ねるうちに、したたか酔ってしまい、終電の棚に置き忘れた花束。
支えてくれた家族への言葉には出さない感謝、仲間たちへの「ありがとう」、そんな定年を迎えたお父さんと網棚の花束と人生は、車庫へと向かっていくのか・・・。

昨年に離婚をし、今はひとり身となった写真好きの H さんとBARで酒を呑む機会が多い。
カメラの機器についての話を聞いているだけで愉しい、私の知らない世界が広がってくる。
H さんは大学時代以来のひとり暮らし、借りたアパートのキッチンには雪平鍋とヤカンしかないという。
仕事を終えて居酒屋さんで酒を呑み、食事をして帰るか、コンビニ弁当をチンをしてもらって帰るかの選択みたいだ。
ひとり暮しの長い私としては、食生活の話を聞いているだけで母性(父性)本能が湧いてくる。
「身体壊っしゃう」と言いかけるが、 H さんも承知していることと思う。
H さんは年頃になった娘さんと2人で食事をした時のことを愉しく話してくれる。
「どんな男と付き合おうと構わないが、できちゃった結婚だけはやめてくれよ・・・」
これは、どんな父親にも共通する台詞。
「解ってる。お父さんもできちゃった結婚はダメだよ!」との娘さんの反応があったらしい。
そんな娘さんの話や青春時代の話をして下北沢駅で別れる。
どう見ても23歳の娘さんがいるとは思えない闊達とした H さんだが、見送る後姿が疲れている、学生時代以来のひとり暮らしに疲れている。
でも私と違って、娘さんを含め心の置き場がある。
好き勝手に自由に生きてきた男と違って、責任、みっともない生き方はできない父親の姿がある。
家へ帰りCDを聴く。 2年前にCMで流れていた吉田拓郎の名曲♪ 流星 ♪ のカバー、手嶌葵の歌う ♪ 流星 ♪(clickすると youtubeへ) がどっと深く心に沁みる。

桜が満開の東京、薄いピンクの花びらに透けた青い空、淡く儚い花びらの表情を浮き立たす。
何年か前の週刊誌にこんな川柳が載っていたと新聞のコラムで知った。
定年の送別会で贈られた花束、2次会、3次会と惜別の酒を重ねるうちに、したたか酔ってしまい、終電の棚に置き忘れた花束。
支えてくれた家族への言葉には出さない感謝、仲間たちへの「ありがとう」、そんな定年を迎えたお父さんと網棚の花束と人生は、車庫へと向かっていくのか・・・。

昨年に離婚をし、今はひとり身となった写真好きの H さんとBARで酒を呑む機会が多い。
カメラの機器についての話を聞いているだけで愉しい、私の知らない世界が広がってくる。
H さんは大学時代以来のひとり暮らし、借りたアパートのキッチンには雪平鍋とヤカンしかないという。
仕事を終えて居酒屋さんで酒を呑み、食事をして帰るか、コンビニ弁当をチンをしてもらって帰るかの選択みたいだ。
ひとり暮しの長い私としては、食生活の話を聞いているだけで母性(父性)本能が湧いてくる。
「身体壊っしゃう」と言いかけるが、 H さんも承知していることと思う。
H さんは年頃になった娘さんと2人で食事をした時のことを愉しく話してくれる。
「どんな男と付き合おうと構わないが、できちゃった結婚だけはやめてくれよ・・・」
これは、どんな父親にも共通する台詞。
「解ってる。お父さんもできちゃった結婚はダメだよ!」との娘さんの反応があったらしい。
そんな娘さんの話や青春時代の話をして下北沢駅で別れる。
どう見ても23歳の娘さんがいるとは思えない闊達とした H さんだが、見送る後姿が疲れている、学生時代以来のひとり暮らしに疲れている。
でも私と違って、娘さんを含め心の置き場がある。
好き勝手に自由に生きてきた男と違って、責任、みっともない生き方はできない父親の姿がある。
家へ帰りCDを聴く。 2年前にCMで流れていた吉田拓郎の名曲♪ 流星 ♪ のカバー、手嶌葵の歌う ♪ 流星 ♪(clickすると youtubeへ) がどっと深く心に沁みる。

桜が満開の東京、薄いピンクの花びらに透けた青い空、淡く儚い花びらの表情を浮き立たす。


京王線笹塚駅から歩いて5分のところにある Bakery's Cafe TOURNAGR (トゥルナージュ)。
トゥルナージュは千駄ヶ谷、神宮前に天然酵母のパン教室を開講している。
神宮前校ではパンの販売もしているが少量なのですぐに売り切れになってしまう。
笹塚店ではギャラリーに並べられた作品のように個性豊かな色とりどりのパンが並んでいる。
どれもこれも見とれてしまい、つい大人買いをしてしまう。
小松菜とかぼちゃの風味が直截的に伝わってくる。 なんでこんなにしっとりとしていて見た目以上に重量感があるんだろう。
野菜そのものの瑞々しい味。
山型食パンも角食も小麦粉そのものの味が感じられる。 何度も噛んでいるうちに自然な甘みを感じる。
食パンは朝、早い時間に行かないと売り切れてしまう。 他のパンが出揃う時間にはすでになくなっているので午後に再度、焼き上がる時間に行くのがベストかもしれない。


桜の花の塩漬けがのっている。 中は3~4種類の豆が入っていて甘納豆とパンをいっしょに食べているみたい。

よもぎのあんパンにレーズンのふんわかパン。

このアップルパイも美味しかった。 りんごのコンポートに甘さ控えめなカスタードにレーズンとのコンビネーションが絶妙だった。
ケーキ屋さんのホールのものを買っても食べきれないので、小さめの¥360のアップルパイが心を満たしてくれる。

TOURNAGE 笹塚店
渋谷区笹塚3-19-6
TEL: 03-5388-5167
定休日: 月曜日
うちから自転車で10分の距離に駒場東大前のパン屋さん " ル・ルソール " と笹塚の " TOURNAGE " がある。
どちらの店もハード系よりはクロワッサンやカンパーニュ、パン・ドゥミ、ベーグル(TOURNAGEには3~4種類並んでいる)、嗜好を凝らした惣菜パンもいっぱい並んでいるので、その日の気分で行き先を決める。
プロ野球も始まり、4月は部屋でTV観戦の日が多くなる。 今日は横浜DeNA は中日に 0-4 で負けてしまった。
カッカしながらBlogをupしているが、少しづつ治まってきた。 あ~ぁ。

金曜日の午前中、西麻布のギャラリー桃居で 『大村剛・吉田次朗 二人展』 を観て外苑西通りを自転車で走り実家へ寄った。
北里通りの昔からある豆腐屋で絹豆腐を2丁、隣りの大久保だんごで赤飯を買っていった。
母はTVで大阪桐蔭vs浦和学院の試合に夢中になっていた。
「ケンタッキーのチキンと豆腐と・・・買ってきたよ」
「あら、昨日散歩のついでに豆腐と赤飯を買ってきたのに・・」
被ってしまった。

まだまだ元気でいてくれる母にひと安心して帰路へ。 去年の12月に open した第3の代官山の名所、蔦屋書店と T-SITE GARDEN へ寄った。
かつては真っ暗で行くのも恐かった代官山近辺、ヒルサイドテラスができお洒落な街への変貌。
同潤会代官山アパートとが取り壊され代官山アドレスに変り、今度はT SITE GARDENが新名所 となった。

1~2時間、時間を有意義に過ごせる本屋さん、内外の雑誌や充実した各専門書、あっという間に時間が過ぎてしまう。
本、文具、CD・DVD,カメラ屋、おもちゃ屋、ペット関係の店、自転車屋、Cafe, Bar,家族連れもペット連れも楽しめるスペース。



西郷山公園の小山の真ん中に一本の河津桜が花開いていた。


手前の染井吉野はまだ固い蕾の様子。
幼児たちが小山の頂上に向かって走り廻っていた。
東京の下町も山の手もどの街を歩いていても路地で小学生が遊ぶ姿を目にすることは殆どない。
数々の遊びのツールがあるとはいえ、部屋の中で架空の世界を浮遊している子供たちを想像すると淋しい。
外で走り廻るのが君たちの仕事なんだから・・・。

渋谷区富ヶ谷、東大駒場校舎の裏にあるフレッシュネスバーガー1号店、不便な立地、今にも壊れてしまいそうな平屋建てのノスタルジックな店舗。
想い入れかもしれないが、ここの Hot Dog はタマネギとピクルスのみじん切りがたっぷりとかかっていて格別に旨い!

桜舞う頃、散り際の美しさ。 にほん人はどんな時でも儚さに目がいってしまう。



今年、初めての新たけのこのご飯、アサリの汁で炊いた。
それにアサリの身と塩昆布をまぶして食べた。 「春だ~!」
季節の旬のものの炊き込みご飯を食べるときの幸せ。 リゾットでも中華粥でもいい。
中学校の体育の授業で武道・ダンスが必須になったらしい。
自分が中学生だったらどちらを選択するだろう? 夏場の暑い体育館で男同士、横四方固めの寝技を掛けあうのもごめんだ。
かといって人前でヒップホップダンスをシナリをつけて踊り、フィニッシュでドヤ顔を見せるのも抵抗がある。
フォークダンスは好きだったが、ディスコへ行きたいと思ったことは一度もなかった。
教える体育教師たちも大変だ、バブルを味わったジュリアナ世代の女の先生は衣装タンスの奥から、青春の匂いが沁みつたボディコンの服や扇子をひっぱり出し、みつぐ君やアッシー君たちがいた良き時代を想い浮かべているのかもしれない。
竹の子族世代はもう体力的に衰えてる、ハーレムスーツや鉢巻きは、ほどかれて巾着袋になっているかもしれない。
東京は春です。 あ~ぁ・・・。

モンブランを ” モランボン ” と間違えてしまうように、カヌレを ” カルネ ” と呼んでしまう。
"Dominique Doucet " の生チョコカヌレとカヌレバニラ、カリッとしっとり、少しばかりの弾力、旨い。
フランス・ボルドーの修道院で誕生したというカヌレ、フランス革命で修道女たちが散りじりになり、数十年間カヌレ作りが途絶えていたという。
私が小学生のときの帰り道、いつものように暖簾をくぐっていた駄菓子屋でココアタバコをくわえ、ラムネの栓を抜き、串に刺されたカステラや鈴の形をしたカステラを頬張り、この世で最高の贅沢と感じていたころ、フランスの子供たちはペリエを飲み、カヌレをつまんでいたかと想うとヤルセナイ。
日本では尼寺が発祥の道明寺がある。 さくら餅といえば関東の焼いた皮のものではなく、がぜん関西の ” 道明寺桜餅 ” 。

春のセンバツが始まった。 偶然にもそうでなくても被災地から石巻工業、17年前の阪神淡路大震災の被災地、淡路島から洲本高校が21世紀枠で選ばれた。
石巻工業の阿部翔人主将の選手宣誓の言葉にも話し口にも心打たれた。 自分たちの思いをきしっと的確に自分の言葉として宣誓をしていた。
「答えのない悲しみを受け入れるのは苦しくて辛いことです・・・・苦難を乗り越えることができれば、その先に大きな幸せが待っていると信じている」
作詞家・阿久悠さんの母校、洲本高校が26年ぶりのセンバツ、阪神淡路大震災の年に生まれた球児が多く出場する。
洲本高校の第二応援歌 『未知に真っ赤な帆をはって』 が阿久さんの詩らしくていい!
♪ 君の心に炎があれば 風も真っ赤にそまるだろう
今が若いと信じるならば 熱い体になるがいい
時の流れをとめたいならば 昇る朝日にぶらさがれ
夢が体にあふれたならば 燃える奇跡が目をさます ♪
石巻工業は昨日、惜敗をしてしまったが清々しい試合だった。 涙は見せなかった。
洲本高校の初戦が愉しみ。 応援歌に耳を傾けて観てみよう。
気分はもう・・・「青春」になってきてしまった。 さてとっ・・・。

懐かしい人の夢をみた。 春らしい暖色の服を着ていつものけれんみのない笑顔で春の街を歩いていた。
雨上がりの朝、パンを買いに駒場東大前まで。 駒場公園はまだ冬ざれの風情だが、湿った芝生の上を走り廻る子供たちの声が、近づく春の響きに聞えた。
滋賀県湖西で作陶されている木村展之さんの深い蒼の湯呑。
窓を開け、雨上がりの空気をいっぱい吸って煎茶を飲む。

一年前の地震で多くの焼き物が割れたり壊れたり、今は食事に使う皿や鉢、飯椀以外は段ボールに詰め込んでいる。
入り切れなかった湯呑を本棚に無造作に置いている。 クッキーモンスターと一緒に。

瀬戸在住の陶芸家、キム・ホノさんのカップ。 非日常的な造形と色づかいが日常にポンと舞いこんできたようなキムさんの愉しげなうつわたち。

矢尾板克則〔新潟)さんの遊び心溢れる湯呑。 ちょっと繊細で少しの大胆さで・・・。 段ボールに仕舞っておきたくない、傍に置きたいホッとする湯呑。
例年は桜の便りが聞こえるころ、甲子園では選抜高校野球大会が始まり、桜の花が満開のころに閉幕する。
今年は初日に高校生投手ビック2の花巻東の大谷投手と大阪桐蔭の藤浪投手の対戦がある。
身長190cm代の両投手、悲しいかな一回戦でどちらかの投手が消えてしまう。是非、横浜DeNAが今秋のドラフトで一番に獲得してほしい程の好投手。
これから夕飯の買い出しに、また新タケノコの前で今買うか、もっと安くなってからにするか迷いそう・・。

花粉で痒い目を掻き、ネピアで鼻をかみかみ、グミを銅の皿の上にのせ遊んでいる。歯医者へ行くまでの憂鬱な朝の時間。
高田純次が言っていた「俺の行く歯医者はツバを吸引器で吸うんじゃなくて、ちゃんと口で吸ってくれるんだよ」
以前、同じ球形のイクラをupにして写真を撮ってみたらゾクッとする画になってしまった。
「俺はカズノコとスジコと一人っ子は嫌いなんだ、なんか寂しいから」(高田)

昨晩は ♪ ちょいと一杯のつもりで呑んで いつの間にやらはしご酒~♪ 、 元祖 『 無責任男 』 植木等の ♪ スーダラ節 ♪ を口づさみ神田から新お茶の水駅へ。
地下鉄の中、珍しく隣りに美人が座った。
正面の硝子窓に映る顔は少しZARD(坂井泉水)に似ている。
彼女の目が次第に薄目になりコックリし始めた。
私も眠たかったが、ここは男として眠ってはいけない。
コックリが大きくなり、私の方にばしっと傾く。 飴ちゃんをしゃぶっているオバちゃんだったら、タイミングを合わせサッと身を引くのだが、ZARD 風の女性なのでここはしっかりと受け止めた。
「” わたし、元タカラ・ジェンヌだったんです” と言うのを聞いて " わたし元タカダ・ジュンジだったんです " と聞き間違えちゃう」
「人間はギャップが大事!俺は60を過ぎているけど身体の方はまだ中学生とか・・・」
そんな高田ギャグを想い浮かべながら、終点が代々木上原ではなく小田急線乗り入れだったらな~と。
彼女の手に握られているスマホに、どうやったら私のメルアドを赤外線で送れるかをずっと考えていた。
元祖・無責任男、植木等は僧侶の息子。 父親は社会運動にも熱心で治安維持法に引っ掛かり投獄、その間植木少年は父親に代わり、僧衣を着て壇家を廻っていたという。
小学生の頃、2番目に好きな女の子のスカートを捲っては「wくん、最低!」と言われ、「♪ わかっちゃいるけどやめられない ♪ 」と言ってたことを想い出す。
「最近、物忘れが激しくなって、トイレに入って何しに来たんだか忘れちゃうことがあるんだよ」
平成のイイカゲン男、65歳ハジケテますよね。 こんな大人になりたい。
Tags:#かねへん(木曽)真鍮プレート、銅ボウル

天文家・佐藤直人さんが発見した小惑星 " TOHOKU " という名の星が国際機関に正式に認定され新しく加わった。
惑星が地球を挟んで一直線に並ぶことを 『 衝(しょう)』 というらしい、
東日本大震災から1年経った今日、小惑星は地球に最接近し、太陽や火星の衝になる。
50年か100年に1回の現象、その巡り合いに気づいた佐藤さんが、鎮魂と復興に願いを込めて命名した新星
" TOHOKU " 。
小惑星 " TOHOKU " の光は肉眼では見えないほど弱いという。
そんな星が今日、帳が降りたころ、南西の方向に姿を現す。
どんな輝きなんだろう? 無数の星の数々のなかやっと名前をつけてもらった星、東北の人々のように控えめに微笑んでいるかもしれない。

一年前の今日、2:46pm 私は明治通りの北参道付近を自転車で走り、大地のうねりを見た。
それからの一週間、つづく余震の中、出口の見えないトンネルにいるような暗澹とした時の流れ、そんなとき週3回家の前を通る豆腐屋さんのラッパのふ抜けた音色が聞こえてきた。
震災後、初めて聞く、パッと出口を示してくれるようなラッパの響きだった。
今日、また明治通りを通り新宿へ向かった。
陽射しは暖かったが人出は少ない。 人波がスローモーションで動いているように、ゆるやかな空気の流れを感じた。

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