winter's scarecrow

音 



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音に対して鈍感になってきたのはいつからなんだろう?

渋谷、新宿、秋葉原、どこの街に行っても音の渦に包まれて疲れてしまう。 街のなかに音のない場所はどこにもない。

小さな洋服屋でも、小物屋でも電気屋でも店頭の小型の BOSE のスピーカーからデジタルなサウンドが流れている。
通行人に聴かせるための音楽ではなく、刺激を掻き立てる音。

私も以前、自転車に乗るときはイヤホンで音楽を聴きながら走っていたが、圧縮されたデジタルサウンドに疲れてしまった。
今は横を走るバイクの爆音に「うるせっ!」と声に出しながら走っている。

なぜ音楽を聴くのに少しばかりのイライラがあるんだろう?
POPS の殆どは " 打ち込み " というPCを使って打ち込んだシンセサイザーの音で作られている。 今に始まったことではないがドラムの音もオーケストラらしき音も機械が作ったサウンド。

名ベーシストや名ドラマーの生に近い音が聴きたい。

今、若者たちの間でもアナログサウンドが見直されている。 アナログレコードのリリースも専門店も増えてきた。
デジタル音源よりもより人の呼吸に近く、耳にすっと入ってくる。
12インチ の LP レコード盤のジャケットを眺め、溝に刻まれた世界に想像を広げる。 

求められているのはデジタルサウンドの息苦しさの裏返しなのかもしれない。

窓から入る風に時を委ね、レコードに針を落とす。 
そんな音楽を聴くルーティーンがほしい。


土用の丑の日、並べられたうなぎを横目に牛スジを買ってきた。 今、コトコトと鍋が仕事をしている。
たまにの贅沢、半月のスイカも買った。 薄い半月。 Pino も買ってきた。


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# by w-scarecrow | 2017-07-25 21:01 | そのほか | Comments(0)

言い古された言葉


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                     言葉
   


                               何もかも失って
                                  言葉まで失ったが
                                  言葉は壊れなかった
                                  流されなかった
                                  ひとりひとりの心の底で

                                  言葉は発芽する
                                  瓦礫の下の大地から
                                  昔ながらの訛り

                            走り書きの文字
                                  途切れがちな意味

                                  言い古された言葉が
                                  苦しみゆえに甦る
                                  哀しみゆえに深まる
                                  新たな意味へと
                                  沈黙に裏打ちされて


                                   谷川俊太郎


東日本大震災から2ヶ月後、中断していた朝日新聞のコラムへの投稿を再開した5月2日の谷川俊太郎の詩。

福岡・大分を襲った豪雨、土砂と引き裂かれた大地の傷痕が生々しく映し出されていた。 

あの時と同じく、言葉にすることができない、声も失う



先日、105歳で亡くなられた日野原重明医師。
医師になって初めて担当した患者さんは16歳の少女だったという。
少女の容態が悪化し、「先生、お世話になりました」と呟く少女の耳元で「しっかりしなさい、死ぬなんてことはない」と思わず叫んだ。

死を受け入れた少女の思いにこたえられなかったのか・・脈をみるよりどうしてもっと彼女の手を握っていてあげなかったのか・・・

日野原医師は「命」にかんする言葉をいっぱい残してくれた。 「生」にかんする言葉も。



東京は猛暑がつづいている。 TVでは夏の高校野球予選の試合が流れている。
球児の姿を観ると、暑い!暑い!なんて言ってられない。
最後の大会になる3年生たちが大粒の涙をながしている。言葉にはできない成長の涙。

今日の昼飯もそうめん。TV番組のグルメコーナーのステーキやうな重、とんかつやハンバーグの名店の逸品を観ながら、そうめんをすすっている。                                    




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# by w-scarecrow | 2017-07-21 14:30 | そのほか | Comments(0)

♪ 梅雨明け宣言


先月のしとしとと雨降る梅雨らしい一日。

財布の中に諭吉は居ず、野口英世が大人しくしているときに限って少しばかりの贅沢をしたくなる。
お遣いもののマミーズのアップルパイを買って、さてお腹もすいたし、まだ行ったことない KITTE に寄ってみた。

KITTE には富士そばもCoCo壱もないだろうから、代々木上原で遅い昼飯でも食べればいいかっ。
どっこい、ぐるぐると各フロアーを廻っていたら " 銀座 ハゲ天 " の天丼がボリュームがあって¥640 くらいだった。

どうするか悩んでいたら " 千疋屋 " の前にマンゴーパフェの大きな写真のアップ。
国産完熟マンゴー使用。
甘いもの好きの私には、キャバ譲の呼び込みには乗らないがパフェには乗っかりたい。 瑞々しいマンゴーパフェの下に控えめに ¥2700の文字。
たまには贅沢をしてみたい・・。

一度は食べてみたい千疋屋のマンゴーパフェ。 結局、ハゲ天のお持ち帰り天丼に。


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                          吉祥寺 ハモニカ横丁



よくいうバナナ世代、キウイ世代、マンゴー世代。

入院した時にしかバナナを食べることができなかった50代以上、キウイのあの新鮮な触感に驚いた30~40代、当たり前のようにマンゴーを食す20代以下。

私を可愛がってくれた祖母が入院したときに、もちろんベットの横にはお見舞いの果物のなかにバナナの房が鎮座していた。

その房を見つめる私には父とお婆ちゃんの会話はエコーがかかっていて全く聞こえてこない。
いつ、お婆ちゃんが「w坊、バナナ食べるかい」の一言を発するか。 お婆ちゃんは「いい子でいるんだよ」の一言でバナナというカタカナは出てこなかった。

それからの日々、母には「あの叔母さんまだ元気なの・・」「叔父さんは?」と誰かが入院しているのかの情報を訊き出す日々。そんなバナナ世代。



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高校時代の思い出の詰まった街、吉祥寺。 住みたい街ランキンでは一位常連。(住みたくない街ランキングはあるのかな?)

芥川賞受賞作家、又吉直樹がかつて住んでいた吉祥寺の街を語っていた。
「あえてお笑いや若手ミュージシャンが多く住む街、中野・高円寺を避けてこの町で暮らした。吉祥寺はファミリーでもカップルでも充実した毎日を送っている人ばかりでみんな幸せそうな笑顔なんですよ。なんか輝いていて、それを見ると芸人としても半人前、社会人にもなりきれない。” なんでもない存在 ” である自分がとても惨めに思えてくるんです。打ちのめされて・・」

その悶々とした時代を小説に描いた。



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悶々とした街だった吉祥寺。
私も青春時代、同じように感じた街。

今は、流れてゆく時間を楽しむ家族の風景に映っている。 毎朝、宮崎産完熟マンゴーを食べているようなファミリーではなく、新聞のスーパーの特売品の折り込みチラシを見ながらの節約家族に見えてくる。
日々、生活に追われながらのやっとの休日を家族とともに過ごす、そんな贅沢な時間だからこその優しい笑顔。
吉祥寺はそんなカップルや家族が多いように感じる。 

代官山へ行くと今は懐かしバブルの匂いがプンプンするファミリーと犬が結構います。


気象庁の梅雨明け宣言、引っ張ってますね。
今頃、庁舎で会議をしているのかな? いや、霞ヶ関の路上で「明日、天気にな~れ」と下駄ではなく革靴を宙に舞わしているかもしれない。
靴が斜めに落ちたり靴底が見えたら見送り。 宣言をする責任者は誰なんだろう、長官? そろそろ肩の荷降ろう。



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# by w-scarecrow | 2017-07-18 21:12 | そのほか | Comments(0)

島 原


" 金鳥の夏 日本の夏 "

若き日の美空ひばりがうちわ片手に浴衣姿で「いいですね 夏って」と言っていた昔の日本の夏。

陶器でつくられたブタさんの口からはゆらゆらと蚊取り線香の煙が上がっている。
縁側の硝子戸も窓も開け放たれ、蚊帳のなかにも夏の夜の風が入ってくる。

蚊取り線香のあの香りが部屋中に漂っていた日本の夏。



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北西向きの私の部屋のベランダではこんな暑い日でも一日では洗濯物は乾かない、朝早くからから洗濯機を稼働する。

「せ~の」で一気に食事も作らないと暑い日は躰が怠けてしまう。

ガス台からピーピーと音がする。鍋にはった水が沸騰しそのあと空焚きになっていた「いけねっ」

洗濯機が40分間の仕事を終えピーピーと鳴っている。

冷蔵庫内の生姜のチューブを探していたら制限時間のピーピー、「なんて真面目に仕事をするんだ日立の冷蔵庫」とイカっていたら、ずっと調子の悪い東芝の電子レンジがピーピーと叫んでいる。 あっちでは au のお知らせメール。

なんてうるさい日本の夏なんだ。



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下北沢に九州料理をアレンジした美味しい一品を出す店がある。
店の主人は長崎・島原の出身、彼の叔父が営む小さな製麺所から送られてくる、南島原市有家のそうめんが絶品! これをお裾分けしてもらうのが毎年の愉しみ。

島原市一帯には60以上の湧水の絶えないスポットがあるという。
街の水路には錦鯉が泳いでいる。
清らかな水に地産小麦で製造されてそうめんは今まで食べたものとは一線を画している。 なめらかで細くてもコシがある。 何かが違う。

行ってみたい島原、諫早から島原鉄道に乗っての旅を想う。
水の澄んだところは美人が多い。

そうめんをすすりながらの妄想とひと時の清涼感、「いいですね日本の夏って」

さて夕飯、なにを作ろっ? 一度座椅子に座ると立ち上がるのが面倒になってくる。




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# by w-scarecrow | 2017-07-10 18:20 | そのほか | Comments(0)

小さな花束

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この数ヶ月、ふとTVをつければエドはるみのライザップのCMの before & after、インパクトのあるCM映像に、おい、オイ・・。

その後は「このハゲー!」「死ねば!生きてる価値ないだろ!」と、ピンク色のスーツを着た衆議院議員が唸っている。
大阪のオカンの十八番、籠池夫人のマシンガントークの連発。

2時間ドラマの迷優、船越夫人のカメラに向かい得々と語る復習、怨念、こんな狂乱な日々・・・・。

日々、家路につく前にガス抜きをしてくつろいでいるお父さんたちは戦々恐々。


こんな恐怖の世界を観るのがイヤでTVではなくずっとラジオを聴いている。

何かの小説の話らしいのだが、途中から聴いた顛末。

横浜黄金町、黒澤映画「天国と地獄でも」描かれていた当時はヒロポン中毒の人がたむろしていた町。 今でもそんな空気感が漂う。

20代の男は大手コンビニに並ぶ洋菓子のエクレアを製造する工場で働いていた。

男はもっとステップアップした仕事を見つけ工場を去ることになった。 エクレア工場は男ともう一人の日本人の同僚以外は全てブラジルやアジアからの労働者。

男が仕事を辞める日、夢を語った同僚が小さな花束を「がんばれなと」と手渡してくれた。 にこやかにその光景をみている外国人労働者たち。

男は小さな花束を手に黄金町の駅に向かう、その角々には南米からきた立ちんぼたちが、「遊ばない」と声をかけてくる。
男はそんな立ちんぼの一人に小さな花束をプレゼントする。

女はなぜと、突然の花束にふと涙ぐむ。 チャプリンの " 街の灯 " が浮かんでくる。

ラジオを聴いていて、その小説の結末は知らないが黄金町と南米から来た人々との一端が瞼に残った。 







エメの歌声がそんな人々の日々の世界にも届くような気がします。
「結ぶ」

ラジオからエメの曲が流れると、やっていた作業、ふと手をとめてしまいます。



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# by w-scarecrow | 2017-07-07 02:46 | そのほか | Comments(0)

クラシック 

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私の通う歯医者さんは腕は抜群、助手さんたちがうそのように美人ぞろい。
診療されているときの、口をパカーと開けているマヌケな姿は人には見せてくない。 歯医者には美人さんの助手ではなく柴田理恵やあき竹城みたいなベテランを配してほしい。

歯科医院の待合室には弦楽四重奏やモーツァルト、バッハのBGMが流れているが、バイオリンの高音の旋律が診察室から聞こえてくるキーン、キーンという音に重なってより緊張感が増してくる。
高嶋ちさ子の強烈な喋りが浮かんできたり・・。

フランスの国鉄の駅でモーツァルトの曲を繰り返し流したら、駅前にたむろす迷惑な人たちが減少したらしい。
日本の飲食店でも他人にイヤな思いをさせる柄の悪い連中に困り、一計を案じBGMをクラッシック音楽にしたところ再度来店することがなくなったという。

ただワーグナーは戦闘意識を高めるので「ヤバイぜ、この曲」と煽る危険性があるかも。
チャプリンの映画 " 独裁者 " でもヒトラーの愛したワーグナーが使われている。" 地獄の黙示録 " でもヒトラーと被せるようにワーグナーが流れていた。


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ハウス栽培の野菜や果物、ワイン畑、醸造元の酒蔵ではクラッシック音楽を流しているところが多いみたいだ、植物は話しかけたり音楽を聞かせると微弱な振動が伝わり、育成の促進になるという。

植物が人の言葉を理解することはないでしょうが、酪農では効果があるんじゃないだろうか?
北海道の牛さんたちには松山千春を聞かせ、松阪牛の三重県では鳥羽兄弟、長崎の牛さんにはさだまさし(痩せたよく啼く牛になりそう)、沖縄のアグー豚には BIGIN、 なにか産地の特色が出そうだ。

胎教では以前からクラシック音楽を聞かせるのがいいといわれきた。妊娠6ヶ月からは胎児の脳が急激に発達する時期。
聴覚も発達していて、生まれたときにはお母さんの声を識別することができるらしい。
でもクラッシック以外ではダメなんだろうか・・。

私の周りにはそんなクラシック音楽の胎教での成功例を知ることはないが、私が母のお腹にいたときは胎教で春日八郎や美空ひばりをたぶん聞いて、こんなことになってしまったので、何を聞かせたら立派な人間が生まれるのでしょうか。

明日は台風が上陸する。 こんなときはピアソラがいい。 
下北沢にちょいと呑みに行く。 久しぶりの外呑。



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# by w-scarecrow | 2017-07-03 22:43 | music | Comments(2)

BLACK 富山


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東京は朝からよわい雨がしとしとと降っている。 梅雨らしさのなかった六月も今日でおしまい。

富山県出身者の人は新鮮な魚を見ると「わ~、キトキトして美味しそう!」と言う。 
ピチピチ・ギャルは、キトキト・ギャルと言うのかな?

雨の中、思わず口づさむ歌は ♪ キトキトぴっちゃん、キトぴっちゃん、キト~ぴっちゃん・・ ♪ なんだろうか。

先日、ラジオで面白方言のコーナーがあり、一番感動したのは富山弁の「だいてやる」。
タクシーの中で上司が部下の女性に「今日は俺がだいてやるから、任せてとけ」「わ~、ほんとにいいんですか?ラッキー」

東京の街中を走っているタクシー内での富山県人の会話で、もし私が運転手だったら「お客さん、行き先は国立劇場から変更したしますか?・・どっか・・そんなとこ・・」とモジモジしてしまうだろう。

「だいてやる!」とは富山では『奢ってあげる』という意味らしい。

だが真剣に「今日は俺が抱いてやる」と言うときは何ていうのか、『今日は俺が奢ってやる!』と・・・・?

富山弁すごい。

富山の和菓子屋では「半殺しを5ついただけますか」と和服を着た上品な奥様が物騒なことを口にするという。 半殺し=はんごろし=おはぎのことらしい。怖い。 
小萩さんという友達がいたらなんと呼ぶんだろう?

持ち家率日本一、敷地面積も日本一。 数多くの日本を代表する産業の創始者、実業家を生んだ富山県。
ちなみに「有難う」のことを「きのどくな」と言うらしい。

町中に「きのどく」が溢れている雪国富山、路面電車の走る街。

富山出身のKさんからお土産にいただいた " 富山ブラックカレー " のレトルトは今まで食べた中で一番の味だった。 




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# by w-scarecrow | 2017-06-30 15:06 | そのほか | Comments(2)

赤ひげ 先生

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呑み仲間で、いつも楽しい医学博士、大学教授、大学病院内科部長の友がいる。

いつもおおらか、「男にも更年期障害ってあるんですか? 今、そんな感じがするんです、どうしたら?」との友人の質問に「ちゃんと薬があるから大丈夫!」
いつも薬があるからと・・(確かに)

でも、ちゃんと心の問題にも躰の変化に対してもとくとくと説明してくれる。 

福井県小浜出身の内科医。奥さんは名眼科医。

娘も息子も医者。「先生、なんか気持ち悪くないですか?医者の子は医者みたなのって、違う遺伝子を入れないと・・」
両親が医者の夫婦、話を聞いていると塾や云々、なにもさせていなかった。かなりの放任。
先生がアメリカの大学病院で医師をしていたときに生まれた子供たちなので、子供たちも感性はインターナショナル。

先生は足が不自由だ、日常生活にステッキが欠かせない。

「wさん、駅のホームで列車が入るときにふと線路に飛び出そうと思うときがあるんだよね・・・」

外科医はストレスからかくるアルコール依存症、命を預かる医師たちのストレスはすごいみたいだ。

「内科医は楽ですよね!」
「ばかを言うんじゃない、ご老人たちの躰の不調ではなく、日々の家庭の愚痴を聞くのがしんどい、嫁姑の問題とか資産のこととか」

先生、また神楽坂あたりで呑みたいですね。 
先生の愚痴聞きますよ。 
   


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# by w-scarecrow | 2017-06-26 03:51 | そのほか | Comments(0)

断捨離 


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首相のお友達スキャンダルに辟易してる日々がつづいてる。
「美しい日本をとりもどす」、美しい日本ってどの時代だったんだろう? 人々はずっと美しいのに。


豊洲市場問題はどう展開するか気になっていた。 どう未来を切り開いてゆくのか、「美しい日本をとりもどす」より、身近な明日の私たちの食への決断を。

小池都知事の概要を聞いたが、またカタカナ言葉が多くていまだにどこへ向けての指針なんだろう?と、
私の老母には全く通じず、ヤンキー気取りの若者たちにも、こころに届かず・・解んないカタカナやめようと!いつもTVに向かって呟いています。



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毎日みる夢で自分が一番切羽詰まったとき、どん底にみる夢が引っ越しの夢。

人生、今まで4回の引っ越し、住んでいたアパートの建て直しが2回、隣人の住民の騒音で仕方なくの引っ越しもあった。 

その度々の引っ越し=断捨離で今はすっきりとした部屋になったが、10代の頃から早稲田の古本屋街で探し求めていた三島由紀夫や開高健、詩人たちの初版本から、手塚理美(高校生の)ヌード写真集まで670冊を単行本を古書業者に依託してもらったところ、引き取り価格総額¥2200が振り込まれていた。

あれだけ歩いて古本屋街で見つけた小説や詩集が・・・たった・・ これが断捨離なのかな?

都知事の現時点の話だと、一度豊洲へ引っ越しをしてもらって、5年後、また古里の築地へ戻ってくださいねと・・。
世の中で「離婚」と「引っ越し」ほど体力、精神力が必要とされるものはない。(と想う) 

曖昧なカタカナじゃない、どんな未来を都知事は発信してくれるんだろうか?

断捨離、私の実家には幼稚園のときに描いた「おとうさんの絵」も集めたコーラやビールの栓も、日々のバイブルだったプロ野球選手名鑑も断捨離好きの母に・・。

幼稚園の時に使っていた皆とお揃いの象さんが描かれた弁当箱だけは、捨てないでほしかったのに。



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# by w-scarecrow | 2017-06-24 02:19 | そのほか | Comments(0)

雨音


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 晴れの日は不愛想なトタン屋根や転がる空き缶が 雨粒が当たるとみるみると楽器となり 音を紡ぎ

        色のない街に鮮やかな彩色と輪郭を浮かびあがらせてくれる

        降りかたによっては管楽器にもなり 打楽器に似た音色を奏でる

        そんな雨の日の音が好きだ


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父の日、学生時代の友から連絡があった。「久しぶりに皆で会うことになったから××日は空けといてな」

いつもの7人で集まるというが、この7人珍しいことに酒を呑むのは私を含めて2人だけ。
おじさん7人が焼肉やお好み焼きを囲んでただ食べるだけ、呑べえ2人が浮くのなんの、この健全さが辛くて毎回断ってきた。

この7人のうち5人、酒は飲まないが麻雀や競馬の賭け事とゴルフが大好き。 麻雀もギャンブルもゴルフもやらない私には話題も酒も進まない。

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電話をくれたSくんはいつも私のことを気遣ってくれる。

実家が近いので、今でも私の母の顔を見に立ち寄ってくれる。 感謝。


今の子供たちは生卵を割れないし、サンマの塩焼をちゃんとした箸さばきで食べれない、デパートで買ってきたカブトムシの片足が取れてしまったのでデパートに直してもらいに行く!信じられないぞ、結局親が悪いんだけど。なんて嘆いていたSくん。

Sくんは息子2人。 次男の息子さんが知的障害を抱えている。
以前、Sくんと代官山の西郷山公園で二人で花見をしたときにSくんは小さなタウンユースの自転車に乗ってきた。 下戸なSくん、私が呑む缶ビールまで買ってきてくれた。

「格好いいチャリじゃん!」
「働き始めた次男と上のお兄ちゃんが、父の日にプレゼントしてくれたんだ」
「子供たち、もうそんな大きくなったんだ・・」
「ずうたいばかりだけど」


酒を呑まない旧友たち、今回も断るか顔を出すか迷っている。 いつもの初恋談義でも聞いてくるか・・。 奴らはしらふで遠い日の思い出を語れる。




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# by w-scarecrow | 2017-06-19 22:05 | そのほか | Comments(0)

幸せを感じる時間

                 あまり見なれないトマトの品種、海外原産のトマトたち      

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千葉からやってきた行商のおばちゃん、背負った大きなカゴは子供一人が入れるくらいのでかさ。

朝採りの新鮮な野菜を上がり框へ並べていく、今はあまり見れなくなった根っこが鮮やかなピンク色をしたホウレン草や、青首ではない辛みのある大根・・・。

「あと、干し芋も・・」と、母は子供たちのおやつ代わりとして買ってくれるのだが、『 僕はキライだ 』

たまに、おばちゃんが「wちゃん、食べなさい」と形のわるいトマトを母に隠れてくれる。
そんな私だけにくれたトマトに被りつく、青くささもあったが太陽のエネルギーがいっぱい詰まったトマトが嬉しかった。
野菜のえぐみも青くささも、辛みも栄養価の高かったかつての野菜たち、品種改良で多くの野菜が特徴のない平均的な味になってしまった。

スーパーでも数々の種類のトマトが売られている。高価なスイーツみたいな上品なトマトもある。 熊本の塩トマトも食べたい。
一袋30円台で売られている、もやし農家がなんか可哀想だ。



サンタクロースがやって来るのも、かぐや姫が月に帰るのも " 午前零時 "

振り込め詐欺の電話がかかってくるのは " 午後二時 "、夫婦げんかが始まるのは " 午後八時 " を連想する人が多いらしい。

仕事でミスをするのは " 午後二時 " " 午後四時 "

人が幸せを感じるのは何時ごろなんだろう?

新婚さんがそそとして家路につく " 午後六時台? "、

イタメシ屋のやや暗めの照明の下、女子会で奥さんたちが「またあの頃に戻りたいね・・」と、アッシーくんやミツグくんたちとのミラーボールの七色輝く乙女?時代、そんなdeepな思い出語る " 午後七時台? " 、

お父さんたちが痴漢に間違われないように両手で吊り皮につかまり、満員電車から解放された " 午後十時台?"

私の幸せに感じる時間は焼き立てのパンを買いに行く " 午前十時台 "  低温殺菌の牛乳とパン。ちょいと女子ぽいですね。



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# by w-scarecrow | 2017-06-12 22:22 | | Comments(4)

外は白い雪の夜  


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                    大事な話が君にあるんだ
                    本など読まずに 今聞いてくれ
                    ぼくたち何年つきあったろうか
                    最初のに出逢った場所もここだね
                    感のするどい君だから
                    何を話すかわかっているよね
                    傷つけあって生きるより
                    なぐさめあって 別れよう
                    だから Bye-bye Love
                    外は白い雪の夜

                    あなたが電話でこの店の名を
                    教えた時から わかっていたの
                    今夜で別れと知りながら
                    シャワーを浴びたの 哀しいでしょう
                    
                    サヨナラの文字を作るのに
                    煙草 何本並べればいい
                    せめて最後の一本を
                    あなた喫うまで、支えてね
                    だけど Bye-bye Love
                    外は白い雪の夜

                    客さえまばらなテーブルの椅子
                    昔はあんなににぎわっていたのに
                    ぼくたち知らない人から見れば
                    仲のいい恋人みたいじゃないか
                    
                    女はいつでもふた通りさ
                    男を縛る 強い女と
                    男にすがる弱虫と
                    君は両方だったよね

                    あなたの瞳に私が映る
                    涙で汚れてひどい顔でしょう

                    最後の最後の化粧するから
                    私を綺麗な思い出にして
                    席を立つのはあなたから
                    後姿を見たいから
                    いつもあなたの影を踏み
                    歩いた癖が直らない
                    
                    Bye-bye Love
                    そして誰もいなくなった
                    Bye-bye Love
                    そして誰もいなくなった


                                詩:松本隆  作曲:吉田拓郎



吉田拓郎が憧れ師としたノーベール文学賞受賞者のボブ・ディラン、時代の流れをつくった孤高の人。 
でも歌詞はそんなに文学的ではなく言葉の比喩と、ストレートな表現のインパクトが強かったような気がします。

♪ 外は白い雪の夜 ♪ 松本隆さんの詩です。
どれだけこの曲を聴き、のたまわったか。 青春時代の自分勝手でろくでもない私の姿が映ります。

「そして誰もいなくなった・・・」






 
こんな、こころ打つアンサーソングの詩を書いた、松本隆さんに私からのノーベル文学賞を。

飲み屋のカウンター、おじさんたちの会話「おまえ、まさかインスタやっんの?」、だぶん同級生の仲間「あれだろ、お湯をかけ3分待つやつ、たまに・・」
軽い返しが、最近のキュンとした出来事でした。
          


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# by w-scarecrow | 2017-06-10 05:44 | 映画 | Comments(0)

古里 味噌汁


トントンとまな板の上で野菜たちが刻まれている音が目覚まし時計だった。

母のその音はときにリズミカルであり、鼻歌もまじる。そんな目覚めの朝が昭和の私たちの朝だった。

台所へ入ると鰹節や煮干しの匂いがプンと鼻にくるいつもの朝。 「おはよう」



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ふえるワカメではない塩ふり生ワカメ、私が鍋を持って買いに行かされた豆腐屋のお揚げさんや豆腐の味噌汁。 子供ながら豆腐やワカメの具よりも、アサリやシジミの味噌汁がなにか贅沢で嬉しかった。

長く同棲していた女性は会津出身、お婆ちゃんから数ヶ月に一回ばあちゃん手造りの味噌が送られてきた。
手造り味噌の経験値がないヤワな都会っ子には塩分が強すぎて 『 無理 』と思うがそんなことは口に出せない。
でもこの味噌の味が彼女のふるさと味。

「wさんちの実家にも、少しくれてやろうね」と飄々と言っていた。 クレテヤロウの言葉にびっくりした。会津の方言なんだろうか?
彼女は友達の誕生日祝いも「なにをクレテやろか?」と会津弁で悩んでいた。
" 桃(もも)" と " 腿(もも)" のアクセントはずっと逆のままだった。「わ~甘そう!この腿」

普段から、スイーツ以外の間食はしないし、食も元々細いけどこの2年間で高校時代の体重に戻ってきてしまった。 食べなきゃ。 目標+5kg。
でも発酵食品だけはしっかりと摂っている。

冷蔵庫には大分の麦味噌と仙台・佐々重の(赤系)味噌、信州佐久の米味噌(+白系も)、あとはスーパーで売っている山吹味噌も入っている。
小さい頃の母親の味なのか、煮干しで出汁をとり、ありあわせの具材と各地の合わせ味噌で汁だけはちゃんと作っている。

麦味噌と信州を合わせても旨い。
アンテナショップで買ってきたアゴや真イワシ、うるめ、片口イワシなどの煮干しのどれがどの味噌と相性がいいのか試してみるのも愉しい。

好きな味噌汁の具材は小さい頃から同じで貝類(昆布出汁で)か、茄子の味噌汁、ニラと玉子の味噌汁が頻繁に登場する。

鰹節でも昆布でも産地によって味が微妙に違う、そんな出汁の旅、各地の味噌の旅をしみじみと楽しんでいる。 基本は「各地を上手く合わせると旨い!」


BS・TBSの吉田類の「酒場放浪記」は再放送だらけで飽きてきてしまったが、金曜日の23:30からBSジャパンで放映されている「ワカコ酒」、これが面白い。
上手くドラマ仕立てにされていて、番組とシンクロさせながら私もプシュッと酒を呑んでいる。 心地よいブリッ子さに癒されています。
       



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# by w-scarecrow | 2017-06-05 22:28 | | Comments(0)

やぶ、砂場で


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                        大阪屋砂場本店が見える        



「あ~、美味しい蕎麦が食べたい・・」
と、いつものように思うのだがご近所には、腰のない風味もないもり蕎麦をたべさせる店しかない。
丼物や黄色いルーのカレーライスを食べるにはもってこいなのだが・・。

重たい腰をあげて神田や麻布、上野、浅草にある老舗御三家・砂場、藪、更科などの名店まで足を延ばすには荷が軽い。

昔から蕎麦は " 小腹の空いたときに、さっとたぐるもの " といわれている。 

でも小腹の空く時間はだいたい午後3時頃、蕎麦屋はこの時間は中休みに入っており営業中の店を探すのは難しい。

信州や山形の蕎麦屋で出される大きく盛られたもり蕎麦は東京では少ない。悲しいほど軽くそばがザルやせいろに盛られている。

「江戸っ子は寿司と蕎麦で腹をはらしちゃいけないよ」と店主の声が聞こえてきそうである。

昼下がり、慎ましく紳士的なご老人が板わさを肴に燗酒をちみちみとやり、最後に天ざるを食す、そんな粋な画が浮かんでくる。

待ってました!とガツガツしてはいけない、軽~く盛られたもり蕎麦を味わいながら最後の一本までつまんで箸を置く、そんな食べ方をしなければいけない。

亡くなった柳家小さん師匠が言っていた「蕎麦屋でざる蕎麦を食っていたら、店じゅうの客の視線が私に集まって、食いにくいのなんの、そばつゆをたっぷりつけて食べられず、食った気がしなかった」


今日は30度を越すみたいだ。
神田や美味しい蕎麦屋のある町に用があればいいのだが、ない。

歩いて10分、天下の立食い・富士そばがある。ガツガツと蕎麦を食らうにはもっこいだが、たまには香りある蕎麦が食べたい。
聳える富士より、藪や砂場の方が遊び心をくすぐる。

 




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# by w-scarecrow | 2017-05-30 12:38 | | Comments(2)

戀 文



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5月23日は誰が決めたか " ラブレターの日 " らしい。

中学生の時からラブレターを「これでもか!」ぐらいに書きしため、この分野では私の右に出る者はいないだろう?!
記念切手を買い、伊東屋へ行って渋いタッチ、かわいらしい図柄の便箋や封筒を買い、夜中に書いたラブレターは寝静まった町のポストに投函する。 朝、起きて読みかえしたら多分、伊東屋の彼女宛てのラブレターは必ず破ってしまうから。



「あなたの懐に飛び込みたい気持ちなのですが、自分も一個の男子としてそんな弱い姿を見られるのは恥ずかしくもあり・・」

体裁ばかりを気にした弱弱しい文面、これを愛人に送ったのが真珠湾攻撃を指揮した連合艦隊司令官・山本五十六である。
軍人としてのプライドを捨てた、清々しい恋文なのかもしれない。



「将来にむかって歩くことは僕にはできません。将来にむかってつまずくこと、これはできます。いちばんうまくできるのは倒れたままでいることです」

こんな真っ暗なラブレターをもらった女性はどんな思いだったんだろう? 〝 変身 ” を書いたフランツ・カフカの恋文。 超ネガティブな人間、結構、母性本能をくすぐるのかもしれない。この線ありかも。



  「ふさ子さん、ふさ子さんはなぜ、こんなにいい女体なのですか」

こんなヒップホップな文を書いた、斎藤茂吉に乾杯! 弟子の永井ふさ子(写真で見るとほんと別嬪さんです)への恋文。


この十数年、ラブレターを書いたことがない。机の引き出しに眠る伊東屋の便箋たちの「早く世に出して!」の声が聞こえる。



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渋谷道玄坂、109裏に " 恋文横丁 " という狭い小路があった。 戦後、進駐軍の兵士のへのラブレターを代筆する店があったところ、今はくじら屋の横に記念碑が立っている。

道玄坂恋文横丁を反対側に渡り、少し奥に入ると " 長崎飯店 " という老舗のチャンポン、皿うどんの絶品の店がある。
先週、TV " 孤独のグルメ " の井之頭五郎がこの店を訪ねていた。
なんか嬉しく、嬉しくて。

大学時代、同じ道玄坂にあるヤマハ渋谷店で輸入盤 JAZZ レコードの新譜の仕入れと補充を任されていた。Rock&Bluesを任されていたのは後々も付き合いがつづく平川雅夫さん。

R&BやBluesの数々の隠れた名盤を教えてもらった。 その後何年も音楽情報交換やよく知る家族の話で楽しい時間を共にした。
平川さんはその後、今や Hip Hop,R&B界の聖地となった Manhattan Records を渋谷宇田川町に創立。

ヤマハでのバイトは夜9時を過ぎて残業をすると店屋物の飯を注文することができた。 私と平川さんはもちろん長崎飯店の皿うどん。 世の中にこんな旨いものがあるのか!と残業の日々。 旨かった~!

19歳からの私に大きな衝撃を与えてくれた先輩は 2014年、故人となった。


Manhattan Records の裏奥に、Guinness Records というレコード屋を開いた瀬場潤、その後、Nujabes (ヌジャベス)といアーチスト名で数々のすばらしき音楽作品を世に送り出した。

2010年、彼も38歳で夭折してしまった。 宇田川町の音楽村、そんな彼らに想いを馳せる。 ありがとう。



Nujabes / Reflection Eternal



渋谷・道玄坂・長崎飯店の絶品皿うどん。松重(井之頭五郎)さんが訪ねてしまったので2,3ヵ月は混むんだろうな~。 潮が引いたころにまた行こうっと。

 


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# by w-scarecrow | 2017-05-22 21:49 | そのほか | Comments(2)

サラダ


柳原可奈子風の女の子が少し年上の男と和風サラダをつまみながら呑んでいる。
「やっぱ、男の人って普段、生野菜を食べることは少ないでしょ・・でも重たいものを食べる前に生野菜を摂っておかないと代謝が・・」

どう見ても普段、生野菜を摂る子には見えない。
野菜といってもメインの皿の添え物につく、大きく盛られたポテトフライ。
そして炭酸類(サワー)をガバガバと飲みソーダ。

「レストランへ行ったときはまずサラダバーへ行って・・」
レストラン? そうかフォルクスかガストの食べ放題のサラダバーだ。彼女は間違いなくサラダが好きではない。 ポテトフライが好きだ。

そんなあげ足をとりながら、サラダに想い巡らす。


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美容院で髪をカットされながら、いつもESSEやCREAのお洒落なライフスタイルのページをめくっている。 女性誌しかないので。

四万十川の岩海苔と醤油味のニラ玉に大根と揚げの味噌汁の朝飯。
そんなしみじみっとした私の日常生活(ライフスタイル)ではなく、たまには雑誌から抜け出たようなスタイリッシュな朝食をと、さりげにPapasで買ったシャツでも着て食べてみようと、エッグベネディグトを作ったこともあった。

ベランダから見える風景は六本木ヒルズからの眺めのように一瞬見えたが、向い家の奥さんが物干しに干した布団をパンパンとリズムよく叩いていた風景だった。

お洒落な朝食を作るには時間と食材費がかかる。サラダにもよく知らないカタカナ名の葉っぱものせなければいけない。



20代のころ、アメリカの片田舎のダイナーでエリザベス女王みたいな気品のあるおばあちゃんに大きなボウルいっぱいのサラダが運ばれてきた。
その量にも驚いたが生野菜の上にはカリカリベーコンに蒸し鶏が敷きつめられ、さらに砕いたポテトチップスにシーザーズドレッシングがかけられたサラダが。 「うそっ・・」
新陳代謝を良くする生野菜が、逆効果のように見えた。 THEアメリカ人。


生野菜を摂らなければといつも強迫観念のように頭の隅にある。 温野菜の方がもっと繊維質を摂れんだぞ~とも解っている。

採りたての新鮮な野菜の美味しさを知らない私、不幸にも「美味しい~!」と思ってサラダを食したことがない。

人生の最期の晩餐はぎんなんが3個入った茶碗蒸しと決めている。 最後の晩餐に「サラダ」と答えるのは俵万智ぐらいしかいないと想う。


      ” 「また電話しろよ」「待ってろ」いつも命令形で愛を言う君 ”  俵万智・サラダ記念日より






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# by w-scarecrow | 2017-05-17 21:03 | | Comments(0)

一枚の写真




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一枚の写真が世界を動かすこともある。 一枚の写真が自分の未来を変えることがある。

ベトナム戦争中、裸のままパナーム弾攻撃から逃げ惑う少女の写真があった。 世界中に反戦機運を高めた一枚。

天安門事件、天安門広場の戦車の隊列の前に立ちはだかった青年と、彼を轢き殺すことを躊躇した戦車の兵士の一コマ。

シリアから脱出するボートが沈没し、息絶えた海辺の男児の一枚の写真。 化学兵器を使った空爆で父親がわが子の遺体を抱えた痛ましい一枚。
それらの写真が世界を大きく動かした。


   私は東日本大震災の直後、海外メディアで掲載されたこの一枚の写真に言葉にできない強いインパクトを受けた。


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世界を動かす写真ではなく、日常を切りとった一枚の写真に心動かされることも多かった。

明治生まれの写真家がライカで撮った東京の街で生きる市井の人々、戦前から戦後への街の変遷を写真で見ているのも楽しかった。
戦中生まれのカメラマンが撮った熱き学生運動の挫折と痛み。
戦後生まれのフォトグラファーが撮ったサイケデリックで空虚な写真、行き場ない若者たちの表情。
どの時代の写真も強く焼きついている。


山口県で作陶されている大中和典氏のざらついたカップで飲むミルクティー、ホッするひととき。ホッ178.png

陶芸作品でも絵画でも工芸でも、音楽、映像でも、自分には持ち合わせていない表現やインスピレーションを持つ作家さんすべてに嫉妬をしている。
高名な作家さんの全く隙のない作品には心がどうしても動かない。全く嫉妬しないから。
嫉妬すること、どこかさりげない作家の主張に通じるものを感じられるからかもしれない。 そして自分が凡人であることの確認。

10数年前に出会ったイギリス人写真家 Michael Kenna (マイケル・ケンナ)の風景写真。 今でもこころ癒されている。


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# by w-scarecrow | 2017-05-12 14:56 | そのほか | Comments(2)